「予算」の重要性は認識していますが、前年数値を見ながらなんとなく数字を決めています。どのように「予算」を立てると効果的でしょうか？ポイントを知りたいです。

「予算」を決める目的は、目標達成に向け「利益」を決めることにあります。また会社によって「必要利益」は異なります。

「利益」を決め、決めた「利益」を守り、守った「利益」を活かす【成長の３ステップ経営】を意識して予算を立てると効果的です。

新事業年度が始まるにあたり「予算」は立てるべきと分かってはいるものの、一歩踏み出せず前年数値をみながらなんとなく・・・というケースは非常に多いかと思います。

また予算を立てていても毎年「絵に描いた餅」で効果的に活用していない、あるいは「ＰＤＣＡサイクル」がうまくまわせていないという例も散見されます。

こうした状況が生じる原因として、「何のために予算を立てるのか？」という目的を今一度考えてみましょう。

「予算」を決めるとは、目標達成に向け「利益」を決めることにあり、この利益を「目標利益」と呼びます。

個々の財務状況は会社が１００社あれば１００通りあり、手許現預金の多少、借入金の有無、過去の設備投資に伴う減価償却費の大小、売上・仕入の決済条件等様々です。言い換えますと会社の財務体質によって「必要利益」は異なります。

この「目標利益」と「必要利益」の二つを意識しながら、会社経営で生じる「固定費総額」を捉え、「粗利（売上総利益）」で「固定費総額」をまかなうことの出来る「販売計画」を立てることが「予算」を立てることにほかなりません。

ここでいう「販売計画」は売上の細分化（①既存と新規、②数×単価 等）と適正原価率の設定という、売上・原価計画を意味します。

売上予算は下記の図からも分かる通り、必要利益を加味した「目標利益」からの逆算によって決まるのです。

そして「予算」を決めるというステップを、１年間という経営サイクルのなかで意識していくことが重要です。
G.S.ブレインズグループではこのサイクルを「成長の３ステップ」と呼んでおります。

この枠組みでとらえていくことにより「予算」を立てること自体が目的ではなく、①「利益」を決め②決めた「利益」を守り③守った「利益」を活かす【成長の３ステップ】経営を実践し増収増益を継続することが目的であることが理解出来るかと思います。

成長とは「利益」の増加を伴った「売上」の増加の継続です。
【成長の３ステップ】を仕組みとして確立し、増収増益を継続していくことが大切です。

仕組み化に向けたご相談は、G.S.ブレインズ税理士法人財務コンサルティング部までお気軽にお声掛け下さい。