経営に役立つコラム

Column

2023.12.26

世代間を超えたコミュニケーション

世代間を超えたコミュニケーション
「年上の部下、年下の上司とのコミュニケーションが上手くいかない…」
「年齢差がある相手と何を話せばいいのかわからず、関係が深まらない…」
このような年齢が離れている相手とのコミュニケーションに関するご相談を多くいただきます。

そこで今回は、年齢に関係なく会話が弾み、相手との関係性も深められるコミュニケーションのポイントについて解説いたします。

今回のご質問│10歳年下の上司とコミュニケーションが必要最低限になってしまいます…

<今回のご質問>
10歳年下の上司と仕事をしています。
上司とうまくいっていません。
10歳も離れると普段の雑談も噛み合いません。
コミュニケ-ションも必要最低限になっています。

どうしたら年下の上司とうまくいくでしょうか?

今よく質問をいただくのが年齢差ある人とのコミュニケーションです。年が違えば興味や関心も変わり、コミュニケーションがとりづらくなります。結果として仕事もうまくいかなくなります。どうしたら良いのかを考えていきましょう。

動画│世代間を超えたコミュニケーション

コミュニケーションギャップ

仕事をする上では多くの人と関わります。その中で年齢が違うと、どうしても話す内容やテーマが違うことが起こります。

人間関係を強くしようと思い、仕事以外の話をするとうまくいかないことがあります。話せば話すほどギャップがひろがったり、会話が噛み合わなくなったりします。そうすると知らず知らずに最低限のコミュニケーションになってしまいます。結果人間関係がつくれずにうまくいかないということになってしまうのです。

この時に取り組むのは「相手を知る・理解する」ことです。そのために話す・伝えるのではなく聞く・質問することが大切になります。

何を言われたかではなく誰に言われたか

年上の部下とうまくいかない、年下の上司とうまくいかない。これは年が違うから起こることではありません。一番はお互いを知る・理解するが弱いことです。年が同じでも人間関係がうまくいかないことがあります。それはやはり相手を知る・理解することが弱いのです。

人は自分を知ろう・理解しようとする人に対して良い印象を持ちます。そして心を開くのです。○○さんなら何を話しても大丈夫と感じるようになります。反対に相手を知る・理解するが弱いと、私のことをわかってくれない、理解しようとしていないとなるのです。結果としてコミュニケーションの機会が減り人間関係も悪くなるのです。
人間関係がうまくいかない中で、どんなに正論を言ったとしても相手に伝わらず、むしろ感情的にさせてしまうのです。

何を言われたかではなく誰に言われたかが大切です。どんなに正論でも関係ができていない人から言われると素直になれないのです。この状態だと、どんなに話し方・伝え方を工夫しても絶対に相手には伝わりません。相手が聞く気がないからです。
相手が話を聞こうと思ってもらえるためには人間関係づくりが大切になるのです。関係ができていれば多少わかりづらくても相手は理解しようとしてくれるのです。そして、人間関係づくりでは相手が本音を言える関係をつくることです。

本音を言える関係づくり

本音を言える関係をつくるのには段階があります。

STEP①人としてあたりまえのことをする

最初の段階は人としてあたりまえのことをすることです。それは名前を呼ぶ時に「さんづけ」をすること(役職名でも可)や「感謝の言葉(ありがとう)」をたくさん伝えることです。
身近な人や上司に対しては案外「ありがとう」を伝えていないことが多いです。上司といえども人です。感謝の言葉を言ってもらえるかどうかで変わるのです。このあたりまえのことを行うことができていないと人間関係は良くならないのです。

STEP②日常会話

次には日常会話です。日常会話とは仕事と直接関係のない話をすることです。

先ほどの人としての段階の「話し掛け」との違いは「日常会話」では相手のことを知るコミュニケーションをすることです。「話し掛け」は「今日は晴れそうですね」といった何気ない会話であり「日常会話」では相手を知る会話をすることです。相手を知る・理解することで人間関係はうまくいくのです。

人間関係がうまくいっていない時は相手のことを知らないことが多いです。今回いただいたご質問のように「年下の上司とうまくいっていない」という相談をいただくことが多々あります。
その時に相談された方に上司のことを聞いても知らないことが多いのです。例えば「上司の誕生日はいつですか?」「上司の趣味は何ですか?」といったことを聞いても全く答えられないのです。

大切なのは相手を知ろう・理解しようとする姿勢なのです。そして相手を知ろう・理解しようと思ったならば行動に移すことです。それは相手に関心を持ち質問していくことです。「最近関心のあることは何ですか?」「趣味は何ですか?」と聞いてみましょう。その時に出てきたことに興味関心を示しさらに質問をしていくことです。

例えば相手から趣味はゴルフと出てきたとしましょう。自分がゴルフに関しての知識・経験・興味関心がなくてもよいのです。相手に関心を持てば質問はいくつもでてきます。
「いつからゴルフはじめたのですか?」
「最近はいつゴルフに行きましたか?」
「どのあたりでゴルフをしていますか?」

等たくさんでてきます。
相手は興味関心のあることなのでたくさん話してくれるのです。そうすると年が違ってもコミュニケーションギャップにならないのです。

相手が反応しそうな話題を振ろうとしてもうまくいきません。相手が興味関心あることを聞くからうまくいくのです。質問を繰り返すことで相手は「私のことをわかろうとしてくれている」と感じるので何でも話してくれる関係=本音を言ってくれる関係になるのです。

話を聞くときは否定をしない・聞き流さない

質問をして話を聞く時には、どんな答えが返ってきても絶対に否定しないことです。それと聞き流さないこと。比較したり自分の話に切り替えたりしないことです。相手の興味関心あることを聞き続けることです。
自分が相手を知ろう・理解しようとすると相手も自分のことを知ろう・理解しようとしてくれます。結果として人間関係も良くなり、仕事もスムーズに進むのです。まずは相手を知る理解することを実践していきましょう。

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落合嘉寛

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G.S.ブレインズコンサルティング株式会社 マネージャー

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