経営に役立つコラム

Column

2023.10.17

部下の本音を引き出す関係づくり

部下の本音を引き出す関係づくり
「部下の考えていることがわからない…」
「部下と何を話せばいいのかわからない…」
管理者なら1度は悩んだ経験があるのではないでしょうか。

この記事では、部下とコミュ二ケーションをとる時に意識したいポイントや、部下が本音を話てくれるような関係性づくりを構築するためのステップについてお伝えいたします。

ご質問│部下が何を考えているのかわかりません。どうしたら相手の考えていることがわかるでしょうか?

<今回のご質問>
仕事をしていて最近とくに感じるのですが部下が何を考えているのかわかりません。
世代が違うとこうも違うのでしょうか?

どうしたら相手の考えていることがわかるでしょうか?
どうしたらよいでしょうか?

最近のご相談で多い内容の一つが、コミュニケーションギャップを感じるということです。年齢が離れていると、どうしても何を話していいのかわからない。話をしていても噛み合わないということです。どうしたら良いのかを考えていきましょう。

動画│部下の本音を知る

話をするから話を聞くへ

仕事をする上で大切なことはコミュニケーションです。コミュニケーションとは具体的にいうと「話す」と「聞く」です。この話すと聞くの割合が話す方が多い方が大半です。話して伝えよう、わかってもらおう、理解してもらおうと思ってしまうのです。

関係をつくるには話すのではなく聞くことです。聞くことで相手を知る・理解するという姿勢が大切なのです。人は自分を知ろう・理解しようとしている人に対して良い印象を持ちます。そして、心を開くのです。最初に行うことは「聞く」ことです。

今回のご質問の「部下が何を考えているかわからない」という内容ですが、最初に振返ってもらいたいのは部下の話を聞いたかということです。案外お聞きすると、聞いている人が少ないのです。
反対に部下からの「上司が何を考えているかわからない」という質問を受ける時があります。その際にも「上司に聞きましたか?」と質問すると聞いていない人が大半です。

人は相手が何を考えているのか、何を想っているのかを見ただけではわからないのです。だから聞くことが大切なのです。聞いてみると「そんなに考えていたのか」とか「自分と考えが一緒だった」ということも多いのです。まずは聞いてみることです。

聞くときに大切な事

話を聞くときに大切なことがあります。それは「否定しない」ことです。先ほどの部下に聞いてみた時に自分と違う意見が返ってきたり、意見が返ってこなかったりしたときに絶対に否定しないことです。

「そうじゃない」「それは違う」「何も考えていないのか!」といったような否定をすれば、相手は次から本音を言わなくなります。上司の顔色を伺うようになるのです。上司も部下が本音を言っていないなと感じてしまうのです。否定をしながら「本音を言って!」と伝えても、部下は本音を言わないのです。本音を言えない環境を上司が作ってしまっているのです。

そして、次に大切なのは「比較しない」ことです。出てきた意見に対して「〇〇さんはもっと考えていたぞ!」とか「自分だったらこう考える」とか他の比較しないことです。比較も否定につながります。
聞くときには「聞くに徹すること」が大切なのです。ついつい自分の経験や考え・想いを伝えたくなります。それは相手にとって全て「否定された」「ダメ出しされた」となってしまうのです。そうすると二度と本音を言ってくれなくなるのです。

本音を言える関係づくり

話を聞くときに否定しないことが相手から本音を言ってもらうために大切です。その前に大切なのは相手=部下との良い人間関係づくりです。良い人間関係づくりには段階があります。

①土台づくり

最初は人間関係の土台づくりです。具体的には「さんづけ・返事・笑顔・挨拶・話しかけ・ねぎらい・感謝」です。
これらのことが部下に対してできているでしょうか?とくに「さんづけ」と「感謝」です。この二つができていないと関係はできません。上から目線では関係はできないのです。呼び捨てやありがとうという言葉を使わないのは上から目線です。やって当たり前と思っているから、ありがとうを言わないのです。この土台づくりの振返りが大切です。

②関係づくり

次に大切なのは関係づくり=日常会話です。日常会話は仕事以外の部分を知る・理解することです。今プライベートで興味のあることや趣味等、仕事とは直接関係のないことを聞いていくことです。

先ほどもお伝えしたように、人は自分のことを知ろう理解しようとしている人に対して良い印象をもち心開きます。この人だったら大丈夫と思って本音を言うのです。是非日常会話で繰り返し相手の話を聞くようにしてください。年齢がどんなに離れていても話を聞くに徹するとギャップが生まれないのです。相手に合わせた話をしようとするから話が合わないのです。

土台づくりと関係づくりを行うことで、仕事の会話で相手が本音を言うようになるのです。
仕事の会話では否定しないことです。自分と違う意見がでてきたらならば、なぜそう考えたのかを質問することです。意見が無かったのならば質問をして考えさせることです。話すのではなく質問する、そして聞く。まずは聞くことを強くしてみましょう。

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落合嘉寛

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G.S.ブレインズコンサルティング株式会社 マネージャー

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