会社は、会社の規模によって取り組む経営テーマとやり方が違います！

このことを知らないと同じ失敗を繰り返し、会社の縮小・衰退へとつながります。

自社の規模が今どこかを知ること、そしてその規模における必要なテーマとは何かを知るための指標が「規模対応図」です。今回からこの規模対応図について、詳しくお伝えさせて頂きます。

今回はその前提となる「マーケット縮小時代」「その時代における経営戦略」についてお伝えします。

1996年を境に生産年齢人口（15歳～64歳）が減り続けている時代です。お客様が増え続ける時代（マーケット拡大時代）は「物を作れば売れる」「人が辞めれば募集を出せば良い」時代でした。しかし、「なかなかお客様が増えない」「人が辞めてもなかなか採用出来ない」時代に変わっています。だからこそ、マーケット縮小時代の経営のやり方を考えましょう。

マーケット縮小時代はお客様が減り続ける時代だからこそ、お客様・働く人にもっと選ばれ続けなければなりません。お客様・働く人からから選ばれるためには、「私たちは〇〇が出来ます」だけでは上手くいきません。競合他社に勝たなければいけません。マーケット縮小時代では「出来る」から「勝てる」に変えていかなければいけない。「お客様」「働く人」から選ばれるために、自社が勝てる価値を高めなければいけません。

成長の三要素経営とは、マーケット縮小時代に「成長の三要素経営で自律し、増収増益の継続企業」となることです。言い換えれば、自ら考えて行動（自律人財）し、増収増益の継続企業となることです。最終的には経営理念の実現と追及です。

経営理念とは、働く仲間と一緒にお客様・世の中に対して「どういう会社を作りたいか」、そして「どういう人・組織をつくりたいか」です。この2つが経営理念として長期ビジョンにあります。その長期ビジョンを達成するために中期経営計画、単年度事業計画で取り組みます。一つ一つを確実に積み上げていくことが経営理念の実現に繋がります。

最終的には、人が育ち、定着している会社に人が集まります。

成長の三要素経営とは、「組織づくり」「ビジネスモデル」「マーケティング」「数値の裏付け」の視点から経営全体を捉えることです。

事業戦略であるビジネスモデルとマーケティングを支える組織づくりを戦略的に進めていくことです。

ビジネスモデルとは、簡単に言えばどういう商売をしているかということです。まずは「どのマーケット」で「誰をターゲットとしているか」です。今自分たちの仕事でこういうお客様を増やしたいというのがターゲットです。

そのターゲットから私たちは何で選ばれているか。価格が安いからでは成り立ちません。価格ではなく価値で選ばれなければいけません。その価値が競合に勝てるかどうかです。自社の強み（コアコンピタンス）を持ったビジネスモデルを作ることが必要です。

また人によって、時によって「出来る」「出来ない」ではいけません。安定的に供給できるために業務を仕組化することです。属人的に進める会社と仕組化で進める会社はどちらが強いでしょうか。

このビジネスモデルをより多くのお客様に知って頂き、顧客にしていくことがマーケティングです。集客から固定客への継続までの5ステップマーケティングで進めることです。

一つ一つの取り組みは数字で裏付けましょう。経営は絶対に利益を出さなければいけません。利益を出すためには目標を決めて、PDCAを回してやり切ることです。そのやり切る目標管理の仕組みがなければいけません。

その、「組織づくり」「ビジネスモデル」「マーケティング」「数値の裏付け」をそれぞれの規模によって何が必要かを明確にしているのが規模対応図です。次回は具体的に規模対応図についてお伝えいたします。

経営に関するお悩みや疑問などがありましたら、ぜひこちらにお寄せください。
「成長の三要素Q&A」宛