学んだことを素直に社員の皆さんに伝えて良い会社にしていきたい。発見のある日々で楽しかった。
普段お目にかからない人たちとコミュニケーションを取れたり、先生の言葉が刺さったり、いろいろな意味で成長できた時間だった。きっと良くなる精神で今後も頑張っていきたい。
(飲食業/経営者)
2023.10.13
経営未来塾第5期レポート③
弊社代表である近藤の経営者・税理士・コンサルタントとしての実体験をベースに、事業戦略・組織づくり・マネジメントなど経営全般についてお伝えします。全8回の講義で経営の全体像を体系的に学ぶことができます。
2023年4月から始まった5期には、飲食業・IT業・運送業・不動産業など様々な業界から、8社10名の塾生が集まりました。
今回は経営未来塾5期生の第6講・第7講・第8講の講義内容の一部をお届けします!
▼これまでのレポートはこちら
【第1講~第3講】経営未来塾第5期レポート①
【第4講~第5講】経営未来塾第5期レポート②
第6講「経営数値の見方と活かし方①成長の3ステップと管理会計」
財務諸表と管理会計
第6講の前半は財務諸表と損益分岐売上高に関する講義でした。
本題の前に塾生の皆さんに「数値に関するチェックリスト」を確認していただきました。
納税に抵抗がある、過去に抵抗があった経営者は多くいらっしゃいますが、納税は会社を伸ばす経営戦略の一つです。納税に対する意識の切り替えが会社の転換期になる事も少なくありません。
リーマンショックやコロナショックを乗り越えた企業の多くは、自己資本比率や内部留保を増やしてきました。自己資本比率の改善や内部留保を確保するには、利益の増やし方や会社の中長期ビジョンに沿った納税・節税について考える必要があるので、必然的に財務体質が良くなります。
成長の3ステップで増収増益の継続企業へ
G.S.ブレインズグループでは下記のサイクルを「成長の3ステップ」と呼んでいます。
1.「利益」を決める
単年度の事業計画策定は利益を決めるところから始まります。
2.決めた「利益」を守る
決めた予算は毎月予算実績管理を行い、PDCAサイクルを回しながら守っていきます。
3.守った「利益」を活かす
決算の3ヶ月前には今期の見通しが立ちます。目標利益を越えるようであれば成長投資を検討します。
成長の3ステップを3年継続できると会社の収益力は倍になります。
経営数値の見方・活かし方がわかると経営幹部の意識が変わる!
経営未来塾には経営者だけでなく、経営幹部もご参加されています。
講義の最初では、多くの経営幹部の塾生から「財務諸表の知識はあるものの、会社全体の予算には関与していない」という声が上がりました。
しかし、講義が終わるころには「経営者の視点で数値を意識します」「利益だけでなく数字の活用方法も考えます」と数値について理解することで意識が変わっているようでした。
後継者・経営幹部の経営者感覚を身につける場として経営未来塾を活用することもおすすめです。
第7講「経営数値の見方と活かし方②資金繰りと金融機関との付き合いかた」
粗利益率について
第7講の前半のテーマは「粗利益率」
はじめに、ワークを通して身近な業種の粗利益率について考えていただきました。
業種によって基準となる粗利益率や利益を出すために注力することは異なります。
自社のビジネスの原価率、人件費率を正しく把握したうえで同業種と比較・分析することが重要になります。
粗利益率が1%上がると経常利益が144%増える?!
売上高2億2,000万円の会社の粗利益率が25%から26%に増えると、利益は500万から720万円に変わります。
同じ売上高でも粗利を上げて固定費を管理することで利益に大きな差が出ることを、私たちは1%の重みと呼んでいます。
原価管理の具体的な手法は業種によって異なるため、しっかりと自社・業界について知ることが非常に重要になります。
金融機関との付き合いかた
第7講後半の講義では、金融機関との付き合い方をテーマに、
・金融機関が貸借対照表で注目するポイント
・借入金が必要になる理由と借入をしないためにできること
等を一通りご説明した後に、塾生から事前にいただいた質問への回答を行いました。
<金融機関出身担当者へのご質問>
・創業以来メガバンクと長年の取引実績があるのですが、今後も付き合いは必要ですか?
・有事の際に親身に金融機関に相談に乗ってもらうために日ごろから必要なことはありますか?
・取引金融機関の適正な数はありますか?
・金融機関の担当者との関係性のつくり方で大事なことや気を付けるポイントはありますか?
第8講「「PDCA会議」で業績アップへ!KPIと中期経営目標設定プロセス」
中期経営目標設定プロセス
経営の最終的なゴールは「経営理念の実現」です。
経営理念を実現するために10年後はどうありたいかという長期ビジョン、長期ビジョンを達成するための中期計画、中期計画を達成するための単年度計画と落とし込んでいきます。
特に中期計画で会社の3~5年後のビジョンを示すことは部下育成や社員の離職率を下げるうえで非常に重要な項目となります。
行動の数値化
計画・目標を達成するためには、結果につながる行動を数値化することが欠かせません。
数値化することで取るべき行動が具体的になり、計画立案や現状確認がスムーズに進むためです。
行動を数値化するときには『現場の人が理解しやすいか』を意識します。
「売上」「原価」「粗利」で表すのではなく、「訪問件数」「見積もり件数」「客数」「客単価」など、現場の人が行動につなげやすい数値目標を設定することで目標達成に近づきます。
全8回の講義を終えた塾生の感想
5月から約半年間に渡り行われた経営未来塾が終了しました!
最後に塾生にいただいた感想の一部を紹介します。
経営やマネジメントの知識や知見を深められた。それ以上に経営者の方々のリアルな様子や苦労を共有いただけたことが大きな財産になった。
組織を動かしたり、マネジメントをしていく中で経営未来塾で学んだことをアウトプットしていきたい。
(WEBコンサルティング業/経営幹部)
いろんな業種の方とかかわることで刺激があった。どの会社も悩み・問題・課題を抱えているのだと知れてよかった。
人が集まったら…と言って先延ばしにしていたことがあったが、近藤先生の「このメンバーでやり切ると決めて進める」という言葉で視点が変わった。自覚が足りないことに気付けた貴重な時間だった。
(飲食業/経営幹部)
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2期・5期と参加して、自分がどれくらい成長したかの確認、反復学習・継続学習が重要だと感じた。以前受講した内容も、その時の自分で受け取るものは違う。
今回は経営幹部と同じ目線で同じものを学びたいと思い一緒に参加した。
今年のテーマに掲げていたバックオフィスの強化も進み、半年先の数字予測含めだいぶ整ってきた。
(WEBコンサルティング業/経営者)