経営に役立つコラム

Column

2023.09.11

経営未来塾第5期レポート①

経営未来塾レポート1
経営未来塾とは、G.S.ブレインズ税理士法人が開催している経営者・経営幹部・後継者を対象にしたオンラインの経営塾です。
弊社代表である近藤の経営者・税理士・コンサルタントとしての実体験をベースに、事業戦略・組織づくり・マネジメントなど経営全般についてお伝えします。全8回の講義で経営の全体像を体系的に学ぶことができます。

2023年4月から始まった5期には、飲食業・IT業・運送業・不動産業など様々な業界から、8社10名の塾生が集まりました。
今回から3回に分けて、経営未来塾5期生の講義内容をお届けします!

第1講「経営とは何か 経営理念とビジョン」

▼第1講の内容
・経営未来塾とは
・経営とは何か
・【ワーク】自社が抱える経営上の不安・課題を改めて考えてみましょう。
・マーケット縮小時代の経営戦略(成長の三要素経営)
・経営理念とは
・会社の規模に応じた経営理念の構築と浸透

経営とは何か

■経営理念を実現すること
会社の使命感・存在意義、中長期の目標、行動基準・共有する価値観を「経営理念」という形で可視化すると、経営理念に賛同する仲間が集まり、経営理念の実現につながります。

■業種・規模・経営者に対応していくこと
経営は会社の業種・規模・経営者の考えや経歴によってやるべきことが異なります。
全く同じ会社は存在しないため、尊敬する経営者、業績の良い同業者のマネをしてもなかなか上手くいきません。

■経営計画書に基づく経営でPDCAサイクルを回して目標を達成すること
成長の早い会社は可視化・見える化をしています。
社長が作っていきたい会社を「経営計画書」という形で可視化します。可視化することでみんなを巻き込むことが出来ます。
経営計画書を基に経営を進め、PDCAサイクルを回しながら目標を達成していきます。

マーケット縮小時代の経営戦略

日本では、1996年をピークに生産年齢人口が減り続けています。働く人・お客様が減り続けていく中で会社が利益を積み上げていくには、働く人から選ばれ、お客様を集め続けなくてはなりません。

利益を生み出すためには、働く仲間1人1人の知恵を集めて行動に移せる組織づくりが欠かせません。
中小企業が15人以上の組織に拡大しない原因の一つに、利益の基となる組織が作れないことがあります。

経営理念=経営者の想いであり、現場で実践して実現するもの

経理理念とは、経営者がどのような会社を作りたいのかという想いを言葉にしたものです。
経営者と同じ志を持った仲間を集め、同じ考えに立ち、同じ方向を向くために経営理念は欠かせません。

経営理念が事業戦略や強みと一致している会社は成長します。一方、経営理念がない会社では、経営者と社員の方向性が一致しないことから様々な問題が起きます。

会社は規模によって問題・課題が異なるため、経営理念の構築や浸透もそれぞれの規模に合わせた対応が必要です。

第2講「ビジネスモデルとマーケティング 事業戦略の立て方」

▼第2講の内容
・第1講の振り返り
・事業戦略①ビジネスモデル
・【ワーク】自社のターゲットとは?
・事業戦略②マーケティング

ビジネスモデルの考え方

ビジネスモデルは5つの項目から考えます。

・どこでビジネスをするか?(マーケット)

・1番増やしたいお客様・価値をきちんと理解してくれるお客様は誰か?(ターゲット)

・お客様から選ばれている商品・サービスは何か?

・商品・サービスを安定して提供できる仕組みやバックボーンはあるか?

・価格決定権を持っているか?

ターゲット客層は広げた方がよいと思われがちですが、絞り込んだ方が自社の商品・サービスの価値の高さをより強く感じてくれるお客様が集まります。その結果、メインのターゲット客層以外のお客様にも関心を持ってもらえる、選ばれるようになります。

ビジネスが上手くいかないと感じたときは、立地やエリアの状況に変化がないか、ターゲット客層がずれていないかを確認します。

マーケティングでお客様を増やし続ける

マーケティングとは、ビジネスモデルをより多くのターゲットに伝えてお客様を増やし続ける仕組みのことです。

・集客のためにどのような情報発信をするのか

・見込み客をどのようにフォローするのか

・来ていただいたお客様にどのように価値を伝えるのか

・顧客のお客様に満足していただくために何をするのか

など、ターゲットに合わせた情報発信を様々なメディアを組み合わせて行っていきます。

第3講「事業戦略が機能するための機能戦略 生産性アップとイノベーション・組織づくり」

▼第3講の内容
・前回までの振り返り
・仕組み化とは
・経営戦略を強化するための2つの「機能」①イノベーション
・ワーク①「自社や他社でのイノベーション事例」
・経営戦略を強化するための2つの「機能」②生産性管理
・事業戦略を支える「組織づくり」

現場の実務を仕組み化すると生産性が上がる

現場の実務を仕組み化すると、誰が行っても同じように結果が出るので生産性が上がります。

【仕組み化の進め方】
業務の手順を決める → 見える化する → 毎月PDCAサイクルを回す → 定着する

「忙しくて仕組み化する時間がありません」とおっしゃる方も多くいらっしゃいますが、仕組み化を進めないと生産性が上がらず、忙しさが解消されません。

イノベーションのキーワードは「お客様目線」

イノベーションとは、新たな考え方や技術を取り入れて、新たな価値を生み出し、消費者にインパクトを与えることです。

マーケットが縮小し、お客様が減り続けている中で、市場の優位性を確保するには他社と同じことをしていても勝ち目がありません。お客様に選ばれ、お客様を増やし続けるためには、お客様目線のイノベーションが欠かせません。

生産性管理で利益を生み出す

生産性管理とは、その名の通り生産性を管理することです。

生産性…モノづくりやサービスを提供すること。
管理…目標や計画と実績結果のずれを目標に向けて正しく補正すること。

同じことをしていても、生産性が低ければ利益を生み出すことが出来ません。
生産性の低い仕事をそのままにしておくと、その仕事を任された社員の退職にもつながります。

生産性を上げる3つの方法

①粗利を上げる 付加価値による単価アップ、粗利ミックス、価格方式
②投下時間を減らす 工数管理・改善、デジタル化、やらない仕事を決める
③効率を上げる 整理整頓、業務プロセスの改善、仕事の段取り、機械化、ITツールの活用、業務の棚卸し・仕組み化

業務を標準化するときは、理想のやり方や新しいやり方を取り入れるのではなく、生産性が高い・仕事の効率が良い人の仕事のやり方を仕組み化します。
協力的で仕事が頼みやすい環境をつくるために人間関係を整えることも欠かせません。

組織づくりの土台はビジネスモデルの仕組み化

自社の経営戦略やイノベーション、生産性管理をどういう組織で進めていくのかを計画に落とし込み、PDCAを回すことが結果につながります。

組織づくりの土台はビジネスモデルの仕組み化です。仕事のやり方が属人化していると人の問題が起こりやすく、組織づくりが難航してしまうためです。組織や人から入ってしまうと、人のせいにしてしまうことにつながります。

組織構造はそれそれメリット・デメリットがあり、どの組織体制がいいのか?という議論の対象にはなるものの、この組織構造でなくてはいけないというものはありません。
それよりも経営理念に連動した業務の選択と集中、絞り込みと仕組み化を行う方が重要になります。

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