経営に役立つコラム

Column

2020.11.10

経営理念を社内で浸透させるための具体的な方法

経営理念を社内で浸透させるための具体的な方法
「成長の三要素経営」厳しい時代を成長の三要素経営で乗り越える!第9回

前回は「理念の浸透」について考えてみました。今回も引き続き理念の浸透を考えていきます。成長の三要素経営全体図(図1)にある目的を達成するためには一人ひとりの成長とともに一つのチームになることです。その中で大切なのは「理念の浸透=価値観の共有と実践」です。理念は会社によって経営理念や企業理念等の言い方をされると思います。ここでは「理念」という表記で統一いたします。

理念の浸透=共有と実践

会社に理念を浸透させていくためには「理念の共有と実践」が大切です。理念を共有するためには繰り返し伝えていくこと、繰り返し意識させることです。また、共有するとともに理念を一人一人が実践することです。そのためには具体的に何をするのかが大切なポイントです。「理念を浸透させたい」という想い、気持ちはとても大切です。ただ、想い・気持ちだけでは浸透はしません。具体的に何をするのかです。

理念浸透の具体的な取組み

理念浸透の具体的な取組みを考える時にまずは社内から見ていきましょう。実は社内(事業部等)で取り組まれているのにそれが会社全体に伝わっていないことも多いのです。社内でされているのにそれが会社全体に展開されていないのはとてももったいないことです。

会社で理念浸透についてどんな取組みをしているでしょうか?まずは社内、事業部内でどのような取組みをしているのかを整理してみましょう。事業部ごとに取り組まれていることを出してもらい共有するだけでも大きな効果があります。(図2)のようにフォーマットを作成し整理していくと良いでしょう。

次にどのようなことをしたらもっと良いのかを提案してもらうことです。具体的に何をしたらもっと浸透(=共有と実践)が進むのかを出してもらいます。でてきた提案を整理し自社が取り組みやすい内容を一つずつ進めていきましょう。

まずは社内で考えて行動することです。社内で取り組むこと自体が理念浸透につながります。

理念浸透のための取組み

次に理念浸透のために取り組まれている事例をあげていきます。

・朝礼、終礼での理念唱和
・毎月理念浸透の4チェック(図3)を実施することによる意識付け
・1ヶ月を振返って理念に沿った言動をA4:1枚にまとめて会議、ミーティングでの発表
・新入社員、中途社員向けの理念勉強会の実施。理念の大切さと内容についての理解を中心に
・半年に1回の理念に関する階層別研修の実施。理念と自身との言動を結びつけることを中心に
・理念と評価の連動

上記は一例です。理念を浸透させるためには繰り返し意識させる、振り返りで自身の言動と理念を結びつけることです。是非社内で取り組んでみてください。

<ポイント>社内に「理念」を浸透させていくには具体的な取組みを考えて行うこと!

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を関連記事と併せてご紹介いたします。

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