経営に役立つコラム

Column

2022.11.29

不況期に押さえるべき中小企業の財務指標~「安全性」と「返済能力」~

先行きを見通しづらい時だからこそ、自社の財務状況を適時かつ的確に把握し、万全の備えを持って経営を行いたいものです。

今回は中小企業が押さえるべき財務指標のうち、今押さえておくべき「安全性」指標と「返済能力」指標を4つに絞ってお伝えします。

【安全性】指標について

①流動比率

「流動比率」=流動資産/流動負債×100(%)  良い方向⇒数値が「高い」
短期間の支払い能力を測る指標です。
100%に満たないということは、短期の負債を短期の資産で支払いきれない状況にあるということですので、資金手当てや短期負債の固定負債化の検討が必要となります。

②商品在庫日数

「商品在庫日数」=期末在庫/売上原価×365(日) 良い方向⇒数値が「低い」
仕入れた商品を期末に何日分保有しているかを示す指標です。
低ければ在庫が少なく、より資金化出来ている状態に近づくと言えます。
業種や取引形態により適正値は異なる点、また推移を踏まえ自社基準を持つことが大切な指標と言えます。

【返済能力】指標について

③債務償還年数

「債務償還年数」=有利子負債/償却前営業利益(年) 良い方向⇒数値が「低い」
利息を支払う必要のある負債を、営業活動による調達資金で返済するのに何年を要するかを見る指標で、キャッシュフローのバランスを見ることが出来ます。
この債務償還年数が金融機関の約定返済年数以内にない場合は、借入期間を長くする等、利益と返済のバランスを整える必要が生じます。

④対外債務比率

「対外債務比率」=対外債務/年商×100(%) 良い方向⇒数値が「低い」
年商に対する対外債務(金融機関借入・割賦払)の割合で表し、売上に対し返済バランスを崩していないかを見る指標です。

指標の活用でわかること

上記指標の活用により、

・短期資金の確保

・在庫の資金化と適正在庫

・利益と返済のバランス

・売上と返済のバランス

という財務上の「安全性」や「返済能力」を見ることが出来ますので、自社の状況を是非ご確認下さい。

ご不明な点がございましたら、いつでも幣事務所担当へお気軽にご相談下さい。

経営のお役立ち情報を配信中!

G.S.ブレインズグループでは、皆様の経営に役立つ情報を定期的に配信しております。
最新情報は登録無料のメールマガジンでお知らせいたします。

免責事項について
当記事の掲載内容に関しては、細心の注意を払っておりますが、その情報の正確性・完全性・最新性を保証するものではございません。
また、ご覧いただいている方に対して法的アドバイスを提供するものではありません。
法改正等により記事投稿時点とは異なる法施行状況になっている場合がございます。法令または公的機関による情報等をご参照のうえ、ご自身の判断と責任のもとにご利用ください。
当社は予告なしに当社ウェブサイトに掲載されている情報を変更・削除等を行う場合があります。
掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
安部亮

お役立ち情報を発信していきます

安部亮

G.S.ブレインズ税理士法人 執行役員

お気軽にお問い合わせ・
ご相談ください

無料相談 経営のお悩みなど、まずはお気軽にご相談ください。
弊社スタッフがお客様の状況に最適なサービスをご提供いたします。

03-6417-9627

営業時間 9:30〜17:30(土日祝を除く)

HPを見てお電話した旨をお伝えください

くろじになる