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2023.01.17

部下が本音を話さない!部下から本音を引き出すコミュニケーション術

部下が本音を話さない!部下から本音を引き出すコミュニケーション術
「部下が本音を話してくれない」
「部下が当たり障りのないことしか言わない」
「部下と意識的にコミュニケーションをとっているが距離が縮まらない」
というご相談を多くいただきます。

部下が本音を話してくれるような関係性が築けていないと、報連相がスムーズに行われず業務に支障をきたしたり、部下の異変に気づけず、異動や退職を申し出されたりと様々なトラブルに発展しかねません。

そこで今回は、部下との人間関係がより良くなるコミュニケーション術についてお伝えいたします。

【部下とのコミュニケーション】おすすめ記事3選

ご質問│どうしたら部下が本音で話してくれるでしょうか?

<今回のご質問>
一緒に働いている部下が本音を言いません。
他の人には本音を言っているようなのですが
私にはいつも当たり障りのないことを話します。
どうしたら本音で話してくれるでしょうか?

動画│ 部下が本音を話してくれるコミュニケーション術

このケースの場合、最初に考えてほしいのは、あなたが部下のことを知る・理解するというコミュニケーションをされているかということです。コミュニケーションが大切なのは皆わかります。そのコミュニケーションの内容が大切なのです。

コミュニケーションは具体的にいうと①話す②聞くの二つです。
話す、聞くことを行うことでコミュニケーションがとれていきます。その中で今回の場合、取り組むのは②聞くことなのです。

良い人間関係づくりのために

良い人間関係づくりにはSTEPがあります。

人間関係の土台づくり

最初のSTEPは人間関係の土台づくりです。具体的に言うと「さんづけ・返事・笑顔・挨拶・話し掛け・ねぎらい・感謝」をすることです。この人として当たり前のことをすることが第一歩です。

良い人間関係づくりの最初のSTEP『人間関係の土台づくり』はこちらで解説
【Q&A】良い人間関係をつくるには

日常会話

次に大切なのは日常会話です。仕事に直接関係のない会話をすることなのです。仕事だから仕事の話しかしないだと相手(部下)との関係が作れないのです。

この日常会話で大切なのは「質」よりも「量」にこだわることです。1回2時間コミュニケーションを1年に1回とるよりも、1日2~3分のコミュニケーションをとることです。量が多ければ関係は良くなります。もうひとつはあなたが話すのではなく聞くこと大切なのです。

話を聞く=相手(部下)を知る・理解する

なぜ、話を聞いた方が良いのでしょうか?
人は皆、自分のことを知ろう・理解しようとしているに対して良い印象を持つからです。

相手(部下)のことを知る・理解するには「聞く」ことなのです。相手(部下)がどういう人なのか、何を想っているのか、何を考えているのかを聞いていくことです。

聞くことで相手(部下)は「私のことをわかろうとしてくれている」「私を理解してくれている」と感じるのです。そうすると、自分のことを理解してくれる人には積極的に話そうとします。さらに本音を言うようになるのです。

相手に自分のことばかり話してしまうと…

反対にいつも自分のことを話してばかりのコミュニケーションや仕事の話ばかりだと、相手(部下)は「私のことを全然わかってくれない」「私のことを理解しようとしてくれない」と感じるのです。そうすると自分のことを理解しない(しようとしない)人にはできるだけ話さないようにしようとなってしまうのです。当然本音で話そうとはならないのです。

今回のご質問の場合、コミュニケーションをとっていたとしても上司である自分の話が多かったり、仕事の話ばかりだったりするのではないでしょうか?
それでは部下は「上司は自分のことを全然理解してくれない」となっている可能性が強いのです。

相手(部下)を知る・理解するために質問をする

今までの話から、相手(部下)を知る・理解することが大切と感じたならば、その気持ちが一番大切です。ただその気持ちだけでは成果はでないです。行動に移すことが大切になります。具体的には「質問をする、そして聞くこと」です。

最初に相手(部下)に知ろう・理解しようと関心を持つことが大切です。次に行動として質問をすることです。

質問の内容は相手(部下)に関することです。

・〇〇さん、最近体調はどう?
・〇〇さんの趣味はなに?
・〇〇さんの今一番関心のあることは?

といった相手(部下)を知る・理解する質問をします。そうすると相手(部下)は答えてくれます。

【ポイント①】「はい、いいえ」で答えられない質問をする

この質問は「はい、いいえ」で答えられない質問をすることがコツです。

・〇〇さん、カレーは好き?
・〇〇さん、ディズニーランド行ったことある?

では「はい、いいえ」で会話が続かなくなるからです。

【ポイント②】質問に対しての回答を全て受け止める

そして、質問に対しての回答を全て受け止めることです。否定したり、自分のことを話したりすると結局相手(部下)を知る・理解することとは反対の行動になります。

例えば、

自分「〇〇さん、好きなスポーツは?」
部下「私はサッカーが好きです。」
自分「私はサッカー全然わからないんだよな、自分は野球が好きなんだ」

これでは結局相手(部下)を否定し自分のことを話しているのです。
自分が知らない、わからない、興味のないことが返ってきても、相手(部下)に関心を持ち、さらに質問していくことです。

上の例で言うと

自分「〇〇さん、好きなスポーツは?」」
部下「私はサッカーが好きです。」
自分「いつから好きなの?」
部下「小学生の時からですね。」

といったように質問をして深堀していくことです。

これを繰り返すことで自分はもっと相手(部下)を知ろう・理解しようという気持ちがつよくなるのです。相手(部下)は私のことを知ろう、理解しようとしているとなります。だから、積極的に話してくれたり、本音を言ってくれたりするようになるのです。

是非、相手(部下)を知る・理解する、そのために質問をする・聞くことをおこなってください。

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G.S.ブレインズコンサルティング株式会社 マネージャー

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