経営に役立つコラム

Column

2023.08.08

業績の改善・向上に必要な視点

業績の改善・向上に必要な視点
業績改善に向けて、問題・課題を探して1つずつ解決していく。
一見、問題のない施策のように思えますが、この方法では問題・課題ばかりに目が行ってしまうため、業績改善があまり期待できません。

では、何に注目すれば業績は改善できるのでしょうか?

ご質問│どこの部署(店舗)の業績も悪く、会議をするほど皆のやる気がなくなるように感じます…

<今回のご質問>
どこの部署(店舗)の業績も悪く、会議をすればするほど皆のやる気がなくなるのを感じます。
何とか問題課題を改善しようとしているのですが、うまくいきません。

どうしたらよいでしょうか?

業績(利益・売上)が悪ければ、あたりまえですが改善しなければいけません。改善するための一つのやり方が会議です。皆の知恵を集めて改善していくことです。

ところが今回のご質問のように、会議をすればするほど皆のやる気がなくなり、業績も改善しないということが起きています。どうしたら良いのかを一緒に見ていきたいと思います。

動画│業績改善のために〇〇〇を深掘りしよう!

結果の出ない業績改善のやり方

業績を改善するために問題・課題を洗い出して、一つひとつ改善していくやり方では結果が出ないのです。業績が悪い⇒問題課題の改善⇒業績改善という流れにならないのです。

結果が出ない理由①やる気をなくす

業績を改善するのは「人」です。改善する「人」がやる気になることが大切です。それが、問題・課題を洗い出して一つひとつ改善するやり方では「人」がやる気をなくしていくのです。

例えば自分自身の短所や、できていない点をひたすら書き出していったらどうでしょうか?
「自分にはこんなできていない点がある。一つずつ変えていこう!」とやる気になるでしょうか。
もちろん、やる気になる方もいるでしょう。ただ多くの方は
「自分はこんなにダメだ」
「できていないことがこんなにある」
「これもできていない、あれもできていない」
と書き出せば書き出すほど、自信を無くしていくのです。変えていこうというやる気が起きないのです。

業績改善も一緒です。問題・課題のみを見ていると、皆やる気をなくしていくのです。
「うちの部署(店舗)はこんなにだめなのか。」
「これもダメ、あれもダメ」
「本当にひどい部署(店舗)だ」
「こんなに変えなければいけないのか」
となってやる気をなくしていくのです。

この状態で改善をしようとしても、なかなか進みません。改善しても業績に反映されないと無力感におそわれ、さらにやる気をなくしてしまうのです。

すると被害者意識になり、
「こんな無理をさせる会社が悪い」
「〇〇部(〇〇店)は恵まれている、それに比べてうちの部(店)はついていない」
と誰か何かのせいにしてしまうのです。

この状態だと、さらに改善は進みません。それどころか家族や知り合いに「うちの会社はひどい」「うちの部(店)はひどい」と悪い口コミをするようになります。そして、転職等を考えていくようになるのです。

結果が出ない理由②良い点を見落とす

業績が悪い時に問題・課題の改善のみに目を向けてしまうと、もう一つ起こるのが良い点を見落とすことです。
どんなに業績が悪くとも良い点はあります。良い点とはやっていること、やりつづけていることで実は成果がでているものです。

例えば、毎日朝礼をしていると情報を共有しやすくなります。ところが問題・課題だけに目を向けてしまうと、せっかくの良い点に気づかなくなってしまいます。先ほどの例で言うと業績が改善するまで一時朝礼をやめようという話になったりするのです。
そうすると、せっかくの情報共有の場が無くなり部内(店内)で情報が共有されないことが起きるのです。言った、言っていないという新たな問題が起きてしまうのです。問題・課題を改善するつもりが新たな問題・課題を生んでしまうのです。

結果の出る業績改善のやり方

良い点に焦点を当てる

業績が悪い時ほど、今の良い点に目を向けることが大切です。良い点というのは難しく考えずに、今うまくいっていることやうまくいきかけていることです。

うまくいっているとは言い切れなくても、うまくいきそうなことでも構いません。そこにまずは目を向けることです。すると皆が「うちの部(お店)は業績が悪いけど、こういう良い点もある」と感じてもらえるのです。著しく自信をなくしたり、やる気をなくしたりすることはなくなります。良い点をまずは見ることです。

良い点を深堀する

次に良い点は深堀することです。「何がよかったのか、なぜできているのか」をみていくことです。案外この深堀ができていないことが多いのです。問題・課題に対しての深堀をする機会はあるのですが、良い点の深堀する機会が少ないからです。

良い点の深堀とは、何がよかったのかを具体的な行動レベルまで掘り下げることです。良い点を深堀することで何が良かったのかがわかると、同じことをすること=再現することができるのです。また、それを共有することで横展開することができます。

例えば数値が良い方向へ変わったならば、なぜ変わったのかを深堀することです。変わったのには必ず理由があります。そこを深堀することです。
営業をしていて今まで提案を受けてくれなかったのが提案を受けてくれた。これもなぜ受けてもらえたのかを深堀することです。

良い点を深堀し、それを継続+横展開することで数字が変わってくるのです。問題・課題を改善するだけでなく、良い点の深堀と共有を意識していきましょう。

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