会社の進みたい方向性を文書及び数値によって明確にしたものが経営計画書です。

会社の進みたい方向性を、表現を変えて「ありたい姿」としますと、
・１年後にはどのような会社でありたいか
・３～５年後にはどのような会社でありたいか
・１０年後にはどのような会社でありたいか
・会社が永続的なものであるとしてどのような考えでこれを成長・発展させていきたいか
を示したものと言えるかと思います。

１年後の「ありたい姿」は「単年度計画」
３～５年後の「ありたい姿」は「中期計画」
１０年後の「ありたい姿」は「長期計画」と呼び、
会社を永続的に成長・発展させていくにあたっての使命・価値観を「経営理念」や「ミッション」と呼びます。

これら「ありたい姿」を明示し、「ありたい姿」に到達するまでの具体的な到達方法を、文書及び数値によって明確にしたものが「経営計画書」になります。

「ありたい姿」を明確にし、活用していくために「経営計画書」として文書化・数値化していきますので、「ありたい姿」とその到達プロセスが明確であれば記載内容は任意で構いません。

一般的には含まれる記載内容は下記のものが中心となってきます。

ざっとこんな感じでしょうか？

時系列でみていただくとズバリ「未来からの逆算」順で並んでいるのがポイントです。
上記の各項目が番号順に、
①永続的⇒②長期⇒③中期⇒④当期⇒⑤財務面⇒⑥数値から行動への展開⇒⑦行動へ
と進んでいくことがお分かりいただけるかと思います。

①～⑧の各記載内容の詳細については、過去の記事も参考にして下さい。

また経営計画書の様式ですが、手帳サイズで持ち運びやすいもの、Ａ４サイズ以上の大判で見やすいもの等様々ですが、最近ではデジタル化の流れの中で一定のアクセス制限を設けたうえで（パスワード等）Ｗｅｂ上で確認できるＰＤＦ化されたものが増えてきているように感じます。

経営計画書は、創業間もない従業員数名の会社から従業員１００名超で複数の事業部がある会社まで、会社の規模によって様々な活用法がありますが、共通している点は下記となります。

・「ありたい姿」を明確にする・・・文書化・数値化による「見える化」
・経営計画書の浸透を図り、従業員間での共通認識事項とする・・・「共通認識化」
・銀行など外部の関係者にも「ありたい姿」を共有し活用する・・・「取引・融資・資金調達の円滑化」

・年商１億円未満
経営者自身の頭のなかを経営計画書によって整理する。
・年商１億円以上
経営幹部や事業責任者も巻き込み策定し、経営計画達成をより確実なものとする。
また経営計画書策定自体を通じ、経営幹部・事業責任者を育成する。
・事業承継を考え始めたら
後継者と共に策定し、方向性や価値観の承継に活用する。

G.S.ブレインズ税理士法人では【中期5カ年計画策定】を通じた「ビジョン」の明確化・可視化・経営幹部との共通認識化をご支援させて頂いております。詳細は財務コンサルティング部までお気軽にお問合せ下さい。
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