経営に役立つコラム

Column

2025.09.04

部下との信頼関係の貯金が貯まっているかの計り方

部下との信頼関係の貯金が貯まっているかの計り方
皆さま、こんにちは。
本日は、日々お客様ご支援をさせて頂く中で頂いたご質問内容についてお伝えさせて頂きます。

動画│部下との信頼関係の貯金が貯まっているかの計り方

ご相談内容

◇ご相談内容◇
信頼貯金が貯まっているかどうかの計り方は何かありますか

仕事を進めていくうえで、すべての土台となるのは「人間関係」を整えることです。
目まぐるしく変化する時代の中では、明確な答えが存在しないことも多くあります。そのような状況では、一人ひとりが試行錯誤を重ねながら取り組むことが求められます。さらに、一人ひとりの知恵を集めながら経営を進めていくことが、結果や成果につながる鍵となります。

このように知恵が集まり、組織として成長できる経営を実現するためにも、まずは一人ひとりが人間関係を整えること、そして意見を言いやすい環境をつくっていくことが大切です。

その中で、私たちは「信頼貯金」というキーワードをお伝えしています。
上司・同僚・部下との信頼関係を、貯金のように少しずつ積み重ねていくという考え方です。その積み重ねが「信頼貯金」です。
信頼貯金が十分に貯まっている場合もあれば、ほとんど貯まっていないこともあります。また、これまで積み重ねてきた信頼も、たった一つの行動で大きく引き出されてしまうこともあるでしょう。

信頼貯金は目に見えるものではありませんが、日々の言動の中で少しずつ貯めていくことが何より大切です。

信頼貯金を貯めるとは

では、「信頼貯金」を積み上げるために具体的にどのような行動が考えられるでしょうか。信頼は人それぞれ受け取り方が異なるため、一人ひとりに合わせたアプローチが必要ですが、まずは以下のような「人として当たり前」の基本動作から始めることが大切です。

「人として当たり前」の基本動作

1.率先して挨拶する

相手の目を見て、笑顔で明るく。形だけでなく、気持ちが伝わるよう丁寧に行いましょう。

2.感謝の気持ちを言葉にする

些細なことでも必ず「ありがとう」と伝える。

3.声をかけられたらきちんと返事をする

「はい」「わかりました」と明確に応答し、既読スルーや曖昧な反応は避けましょう。

4.嘘をつかない・約束を守る

当たり前の行動こそが信頼の土台になります。期限やルールは必ず守りましょう。

これらの基本動作を土台としたうえで、日常的に意識したいポイントは次のとおりです。

日常的に意識したいポイント

1.話の聴き方

相手の話を遮らず、まずは一度受け止めるような話の聴き方をする。

2.適切なコミュニケーションの量

相談・報告・連絡の頻度などを考え、こまめにコミュニケーションを取ることでお互いの共通認識が増えます。

これらを日々の習慣にすることで、目に見えない「信頼貯金」は着実に積み上がっていきます。ここで一つ押さえておきたいのが、「信用」と「信頼」の違いです。

「信用」と「信頼」の違い

信用

過去を信じること。
これまでその人が積み重ねてきた経験や実績、行動に基づいて判断されるものです。

信頼

未来を信じること。
これから何が起こるか分からない中でも、「この人なら大丈夫」と思ってもらえるような関係性を築けているかどうかが問われます。

こうして考えると、信頼を貯める方法は一つではありません。
「人としての当たり前の行動」を積み重ねながら、相手の考え方や価値観を理解し、その人に合わせたコミュニケーションを取っていくことが大切です。
それこそが、未来に向けて信頼を築くための本質的な姿勢と言えるのではないでしょうか。

お客様に対しても、信頼の築き方は同じです。
単に「ミスのない仕事」をすることだけが信頼につながるわけではありません。たとえば、お客様の「痒いところに手が届く」ような気配りや、一歩先を読んだサービスの提供など、細やかな配慮や対応も大きな信頼につながります。

つまり、お客様が私たちを信頼してくださるのは、仕事の正確さだけでなく、対応の丁寧さや心配り、期待を超える姿勢など、さまざまな要素が積み重なった結果です。

信頼貯金は、単に「貯めること」自体が目的ではありません。本当に大切なのは、ここぞというときにその信頼を活かせるかどうかです。
たとえば、誰かがルールから外れた行動をしている場合には、しっかりと向き合い、注意や指導をする必要があります。しかし、日頃から信頼貯金が十分に貯まっていないと、こちらの意図が相手に正しく伝わらない、あるいは受け入れてもらえないことも少なくありません。
だからこそ、日常の中で少しずつ信頼を築いておくことが、いざというときの大きな支えになります。

信頼貯金の計り方

信頼貯金は目に見えるものではないため、正確に数値化することはできません。だからこそ、日頃のコミュニケーションの中で感じ取り、計っていくことが重要です。

・部下からの相談が増えた

・報告や連絡の頻度が増えた

・雑談の機会が増えた

・指示したことに対してまずは取り組む姿勢が見えるようになった

こうした一つひとつの変化や反応から、信頼の度合いを少しずつ見極めていくことが大切です。ただし、「今日はうまくいったから大丈夫」と安心するのは危険です。信頼は一つの行動で崩れることもある、非常に繊細なものです。

だからこそ、日々信頼を積み重ねる意識を持ち続けることが、長い信頼関係を築くためには欠かせません。

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