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近藤浩三
G.S.ブレインズグループ代表 税理士
東京都千代田区有楽町、日比谷、銀座の税理士法人 G.S.ブレインズ税理士法人
会社が成長していけるノウハウをご提供するG.S.ブレインズコンサルティング株式会社
Column
2020.02.18
いきなり子供の頃の話をしたので首を傾げる方もいらっしゃると思いますが、実はとても重要なことなのです。「復習」は昨年から本欄で説いている「振り返り」とイコールです。「予習」は、次のテーマにしようと考えている「段取り」に当たります。
子供の頃の復習と予習は主として教科の勉強が対象で、復習と予習をしっかりやる生徒は間違いなく学習能力が伸び、成績はどんどん上がっていきました。つまり、はっきりと勝ち組になっていったのです。教科以外の人格的な成長をもたらすのは「道徳」の授業ですが、人格面も復習・予習をしているかどうかで差がつきます(しばらく「道徳」は、教科外授業に格下げされていたが、2019年から正式に通常の「教科」に格上げされた。「成長の三要素経営」では、「人の成長の全体図」の中で、当初から「道徳心」を中心的なテーマ一つとして掲げてきた)。
「道徳」の授業で学ぶ人格面の勉強といえば、人との挨拶や感謝、聞き方や話し方、ルールの順守などですが、これらのアイテムも復習と予習によって習得するスピードと身に付け方が違ってきます。たとえば、挨拶です。「家に帰ったら『ただいま!』。朝起きたら家族に『おはよう』の挨拶をしよう。挨拶は元気よく」と習ったとしたら、その当日から復習はできます。
子供の頃、挨拶や話し方・聞き方などを学び、復習の繰り返しによって習慣化できた人は、大人になっても相手が気持ちよくなる素敵な挨拶や話し方・聞き方が出来るものです。これは、人として立派に成長した証しで、必然的に友だちがたくさん出来、人脈が厚くなります。会社内の人間関係に悩むようなこともないでしょう。管理職になっても、部下との付き合い方、教え方が自然に上手になり、リーダーシップを発揮できる管理職になります。このような会社生活が送れるのは、子供の頃からの道徳学習の復習や予習を怠らず続けてきたからにほかならないのです。
私たち成長支援グループの面々が大事な概念としている「人の成長の全体図」には、「信頼関係(人間関係)づくり」のアイテムの手前に「振り返り」のアイテムを位置づけています。
皆さんはすでに社会人として活躍しています。立派な大人であり、立派なビジネスパーソンです。それでも日常生活の中で、自分が「未熟だ」と思う場面もあるはずです。リーダーであるのに「リーダーシップを発揮できていない」と悩む日々もあるかもしれません。そんなときは、ぜひ「振り返りの大切さ」をご自身でもう一度振り返ってみてください。当然、一人ひとりのメンバーにも「大切さ」を伝えて下さい。たとえ課長や部長になっても、役員になっても、社長になっても、「振り返りの大切さ」を忘れず、実践し、習慣として続けていただきたいのです。
本欄をお読みいただいている管理職の方から「毎日、自分にとって何が○かなと一所懸命に探しても見当たらないことが多いのですが……」という質問をいただきました。たぶん、そういう方は少なくないと思います。
でも、自分の○、あるいは部下の○がないということはありえません。以下に例としてあげますが、いずれも当たり前のことです。この「当たり前の習慣」を続けられることこそが○なのです。「振り返りの○」と「ほめる」は根本的に違います、もちろん、ほめるべき行為に○を付けてもよいのですが、ほめることが見当たらなくても、何もないということはありえないのです。
○今日も身だしなみはきちんとしていた
○今朝も元気で笑顔のある挨拶ができた
○課長に呼ばれて「はい」とはっきり答え、メモ用紙も持っていった
○課長の指示をしっかり聞けてメモも要領よくできて役立った
○取引先への訪問は、約束時間の10分前に着けた
○昨日、退社前に机の上を整理しておいたのでスムーズに仕事を始められた
○久しぶりの仕事をやったが、新人のとき習ったやり方を忠実にできた
○お客様に対する言葉づかいを間違えた。でもすぐに訂正することができた
「振り返り」については、書きたいことが限りなく浮かんできます。
よってもう少し続きます。次回は「振り返り」はなぜ人を成長させるのかについて書こうと思っています。
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