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落合嘉寛
G.S.ブレインズコンサルティング株式会社 マネージャー
東京都千代田区有楽町、日比谷、銀座の税理士法人 G.S.ブレインズ税理士法人
会社が成長していけるノウハウをご提供するG.S.ブレインズコンサルティング株式会社
Column
2019.08.08
人間関係をつくるうえで大切なのは相手を知ることです。人は自分のことを理解しようしてくれている、自分のことをわかろうとしてくれている人に心を開きます。正直に話そうと思うのです。人間関係において、そして部下育成において大切なのは「相手が正直に話す」関係をつくれるかどうかです。前回までに人間関係づくりを見てきましたが人間関係づくりの出口は「正直に話せる関係づくり」です。そのためには相手を知ろう、理解しよう、わかろうという姿勢がとても大切になります。人間関係づくりの第3ステップの「関係強化」の取組みです。この段階では仕事に関することを聴くことでした。
例えば
・入社理由
・過去の仕事上の成功体験
・現状の仕事の得意分野、苦手分野・将来挑戦したい仕事
・仕事の目標(1年後)・仕事でやりがいを感じる時
・当社で働く目的(なぜうちの会社か)
・なぜ、この仕事か
等です。
この相手を知ることが大切になるのです。そして、相手を知るときに大切なポイントがあります。それは「話の聴き方」です。
相手が正直に話せる関係になるために大切なのは自分自身の話の聴き方です。自分の聴き方一つで相手が心を開くようにもなれば、反対に心を閉ざします。それでは話の聴き方をみていきましょう。大切なのは次の3つです。
相手の話を聴くときの一番大切なのは絶対に否定しないことです。人は誰でも一生懸命考えて話しています。ただ、自分の知識と経験の範囲で話をします。自分よりも知識・経験が浅い人の話を聴くと、どうしても「考えが浅いな」とか「ずれているな」と感じることがあるのです。それを直接相手に伝えればもう本心を話すことはないでしょう。一生懸命に考えて答えたのに否定されたならば二度と正直に話そうとはしないでしょう。
話を聴くのに大切なのは「質問」です。質問の仕方で相手の話す内容が変わってきます。「はい」か「いいえ」で答えられる質問をしないことです。そして、「大丈夫です」とか「わかりました」という答えになる質問もしないことです。例えば「店長になりたいですか?」とか「大丈夫だよな?」というのは相手を知る質問にはなりません。ついつい使っていることがあるので注意が必要です。
当たり前ですが相手を知るには自分が話し過ぎないことです。言い換えるならばできるだけ黙って聴くことに徹するのが大切です。できれば相手に9割話をさせて、自分が1割程度(質問をする、相づちを打つ)ぐらいにすると良いでしょう。
相手を知ることから部下との良い関係づくりができます。相手を知ることから部下を育成するための組立を考えることができるのです。人間関係づくりの第3ステップを是非取り組んでください。相手を知ることは定期的に行います。人ですから気持ちが変わることがあるからです。
<ポイント>相手を知る、そのために話を聴くことに取り組むこと!
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