お役立ち情報を発信していきます
落合嘉寛
G.S.ブレインズコンサルティング株式会社 マネージャー
東京都千代田区有楽町、日比谷、銀座の税理士法人 G.S.ブレインズ税理士法人
会社が成長していけるノウハウをご提供するG.S.ブレインズコンサルティング株式会社
Column
2023.02.24
マーケット縮小の時代は店舗の定着率を上げることが大切です。定着するお店に働く人は集まります。そのために何をすればよいのかを考えていきましょう。(図1)
前回に引き続き新人スタッフについて考えます。
【前回】定着率を上げる取組み①
社員、パート・アルバイトを問わずに新人スタッフは最初不安です。いかに安心して働ける環境をつくるかです。そのために必要な事の一つが「フォローアップオリエンテーション」です。(図2)
フォローアップオリエンテーションの目的は定着の促しです。採用してすぐに現場に入れてしまうのは早期離職を招きます。そして、採用後にオリエンテーションを行ってから現場に入れてしまうだけでも同じく早期離職を招くのです。
仕事を始めて1~2週間は一番辞めやすい時期です。この時期にフォローをすることが大切です。少し時間をとって話を聞くことです。働いてみてのギャップや不安を聞いてあげる場を用意します。そうすると具体的な質問もでてきますし、あらためてコミュニケーションの場を持つことで話しやすい、話しかけやすい安心した雰囲気を作ることができるのです。
フォローアップオリエンテーションでは、新人スタッフに対して個別に面談をすることで一人ひとりの現状を把握することとフォローすることです。(図3)
進め方は店舗責任者またはリーダークラスが行います。
5回目の勤務または入店後2週間経過時に全員行います。1週間の勤務日数が少ない人は5回出勤していなくても2週間経過時に行うと良いでしょう。
一人に対しての1回の面談は10分程度で行います。あまり長く行うと、かえって新人スタッフが緊張してしまいます。手順は次の通りです。
最初にあいさつをおこないます。
「フォローアップオリエンテーション行います。よろしくお願いします!」
フォローアップオリエンテーションでは聞くことに徹します。相手の状況を把握することです。いくつか質問をして答えてもらいます。
つぎの質問は必ず行ってください。
①入店してから何を教わりましたか?
教わった内容を説明してもらい、ポイントも言ってもらいましょう。
②入店してから誰と話をしましたか?
または
入店してから誰と仕事をしましたか?
上記の質問に対して「名前が出てこない(昼いつもいる方等は不可)」または「出てくる名前の数が少ない(=1人~2人等)」場合はフォローを行います。フォローは責任者が新人スタッフと一緒に回り「再度既存スタッフへ紹介する」ことです。
上記①②以外の質問は各自で行ってください。あくまで新しく入られた方の不安を取り除くことが大切です。
最後に一言勇気づける言葉をかけてください。
「○○さんが頑張っているのを強く感じます。」
「何かわからないことがあればいつでも声かけてください。」
注意点としてはただ雑談をしてしまう時間にしたり、こちら側の想いを一方的に伝えたりすることです。
また、大丈夫?慣れた?と新人スタッフが「はい」としか答えられない質問をしないことです。よほどのことがない限り「大丈夫?」と聞けば新人スタッフは「大丈夫です」と答えます。「慣れた?」と聞けば「慣れた」と答えます。
必ず先ほどの質問①入店してから何を教わりましたか?②入店してから誰と話をしましたか?または入店してから誰と仕事をしましたか?をするようにしましょう。
このフォローアップオリエンテーションというちょっとした時間(10分)を新人スタッフにできるかどうかがその後に大きく影響してきます。
<ポイント>入店から1~2週間経ったらフォローアップオリエンテーションを行うこと!!
無料相談
経営のお悩みなど、まずはお気軽にご相談ください。
弊社スタッフがお客様の状況に最適なサービスをご提供いたします。
03-6417-9627
営業時間 9:30〜17:30(土日祝を除く)
HPを見てお電話した旨をお伝えください
くろじになる