2023.01.17
部下が本音を話さない!部下から本音を引き出すコミュニケーション術
「部下が本音を話してくれない」 「部下が当たり障りのないことしか言わない」 「部下と意識的に…
東京都千代田区有楽町、日比谷、銀座の税理士法人 G.S.ブレインズ税理士法人
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Column
マーケット縮小の時代、外部環境が大きく変化する時代、厳しい時代になればなるほど「軸」(図1)を持つことが大切になってきます。言うまでもなくその中でも軸の土台部分「人財育成」が重要になってきます。今回は「人財育成」の中でもNo2の育成について考えていきましょう。
自分を支えるNo2の育成は厳しい時代には特に大切です。誰も経験したことのない時代に自分を支える人財をいかに育成するかです。経営者であっても、幹部であっても、管理者であっても自分を支える人財を育成することです。ではどのように育てていけばよいのでしょうか?
それは「6つのアプローチ」(図2)です。No2程、自ら考えて行動できる自律型人財にしていくことです。そのためのアプローチ=育て方です。
6つのアプローチとは「知る」⇒「聴く」⇒「観る」⇒「認める」⇒「考えさせる」⇒「任せる」です。これをそれぞれ見ていきましょう。今回は「知る」⇒「聴く」⇒「観る」⇒「認める」までをみていきます。
No2育成の最初は「相手を知る」ことです。知らなければ相手とのギャップに気づかずにズレたアプローチになってしまいます。育成の第一歩は「知る」ことから始まります。
何を知ればよいのかというと主に次の内容です。
1.入社理由
2.仕事の目的今なぜ、この仕事か
3.当社で働く目的
4.過去の成功体験
5.モチベーションがあがること
6.性格・特長【長所・強み】
7.得意分野
8.苦手分野
9.本人が成長していきたい方向性【3年後の将来】
10.今年の仕事の目標
11.伸ばしたい能力
12.仕事で困っていること
これらのことを相手に質問し、「相手から聴く」ことが大切です。1回聴いて終わりではなく、定期的に聴き、内容を更新していきます。
案外、私たちは相手を知っているようで知らないものです。知ることでいろいろなことが分かってきます。相手を知る=理解することがスタートです。相手を知る=理解することでよりよい人間関係になります。
相手を知るためにはしっかりと「聴く」ことです。聴くときに大切なのは2つ。
特に聴く姿勢=態度・表情は知らず知らずに相手が本音を言いづらい状況になっていることがありますので注意が必要です。
この相手に対する関心がなければ自分の求める答えや自分の期待するところに誘導しようとした質問になります。このことは相手に伝わるのです。相手は自分を理解しようとしているのではなく、答えを押し付けようとしているなと感じてしまいます。
そして、質問して相手が言ったことは全て受け止めることが大切です。否定したり、アドバイスをしようとしたりすると相手は本音を言わなくなります。知る・聴くで大切なのは相手の本音を知ること、そのための聴くです。(図3)の流れで聴き本音を引き出しましょう。
次に大切なのは相手を積極的に「観る」ことです。相手の「良い点(できていること・強み)」に気づくことです。人は身近な人の「良い点(できていること・強み)」はかなり意識しないと観えない、印象・記憶に残らないのです。つい「できていない」「足りないこと」だけに意識がいきがちです。No2育成には「課題点」だけでなく「良い点」を常に意識することです。それが次のアプローチにつながります。
育成を行う時に、出来ていることや変化を積極的に「認める」ことです。些細なことでも構いません。続けていることや変化したことを言葉で伝えます。言葉にすることで相手は「私を見ていてくれている」「そこまでわかってくれている」と感じます。そうすると育てる側の私たちの言葉に耳を傾けてくれるようになるのです。
ついつい、早く育てたい、早く気づかせたい、早くできるようにしたいと思えば思うほど「認める」がなくなります。気づけば「課題」や「不足」だけを言っているようになるのです。するとこちらの「相手を何とかしたい」という想いが違った伝わり方をします。相手からすると何をしても「ダメ出し」「否定」しかされないと伝わります。だから、心の中で「反発か無視」をするようになるのです。表向きは「わかりました」「その通りです」「がんばります」と言っても「行動しない」「変えない」ということになるのです。相手の本音は「行動」に表れます。「行動しない」「変えない」ことをいくら指摘しても変わりません。
必ず「認める」ことが大切です。認めるから相手は私たちの言葉に聞く耳をもつのです。相手の課題や不足を聞いて行動を変えてくれるようになるのです。
ここまでのアプローチがとても重要です。ここができているかどうかで育成に大きく影響します。次回は「考えさせる」⇒「任せる」をみていきましょう。
<ポイント>No.2を6つのアプローチで育てること!
No.2を育てるための6つのアプローチ【2】
今回は前回に引き続き「人財育成」の中でもNo.2の育成について考えていきましょう。前回のコラムをまだご覧になられていない方は下記より見ていただけると今回の内容がつながります。
自分を支えるNo.2の育成は「6つのアプローチ」(図2)で行っていきます。自ら考えて行動できる自律型人財にしていくためのアプローチ=育て方です。6つのアプローチは「知る」⇒「聴く」⇒「観る」⇒「認める」⇒「考えさせる」⇒「任せる」です。今回は「考えさせる」⇒「任せる」をみていきます。
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