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2020.11.27
経営者必見!金融機関からの借入後、会社で把握、管理しておくべき5項目
金融機関ごとの残高を把握する
管理表の通り、複数の金融機関から借入を行っている場合には、金融機関ごとに借入をまとめて各行の残高が把握できるようにしておくと便利です。メイン行の残高状況も重要ですが、メイン行以外の残高がどの程度か、今後の追加融資の判断をする際に役立ちます。
月額返済額を把握する
月額の返済額を把握することが重要です。詳細に言うと返済日まで記載することにより月内のキャッシュフローの把握が可能になります。添付の管理表では返済日ごとの合計返済額は集計されていませんが、こちらもまとめておくと日繰りの予定がイメージしやすくなります。また、月末が休日の場合には返済が翌月初になるため月の返済額が変動するので把握が必要です。
年間返済額を把握する
1年間で借入をいくら返済するかにより、会社として出すべき利益が決まります。以前お伝えさせて頂いた借入金を返済するために必要な利益はどれくらいか?でも会社の年間返済額をベースに利益の計算をしますので、きちんと把握しておく必要がございます。
また、今回の危機関連保証では据え置き期間が設けられ、返済の猶予設定がされているものが多く見られます。その場合には、添付の管理表では4年間の返済予定ですが、猶予期間が長い場合には5年から7年の返済予定をまとめることにより、返済猶予分の借入返済が開始された時期の返済額も把握でき、将来における返済状況の確認が可能です。
各取引の利率を把握する
金利の設定は複数行の借入れがある場合には比較できるようにし、追加の融資や借換検討をする場合に条件よく借入交渉ができるよう予め整理しておくことが必要です。
保証協会枠を把握する
保証協会の保証枠は会社ごとに上限が決められているため、現在自社がどれだけ保証枠を使用して借入を行っているのかを見える化しておくことが重要です。保証協会の保証枠がどのタイミングで空いてくるかにより追加の融資や設備投資のための資金施策を検討することが可能となります。
以上となります。
未曾有の環境変化によりこれまで金融機関からの融資を受けていなかったかたや、これまでも融資を受けていたが管理表などでの整理ができていなかったかたは、この機会にぜひまとめていただけると、より会社の状況を把握でき金融機関との交渉に役立てるかと思います。不明点がありましたら、税務担当者またはお客様相談室にご相談ください。
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