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落合嘉寛
G.S.ブレインズコンサルティング株式会社 マネージャー
東京都千代田区有楽町、日比谷、銀座の税理士法人 G.S.ブレインズ税理士法人
会社が成長していけるノウハウをご提供するG.S.ブレインズコンサルティング株式会社
Column
2021.02.12
ステップ1:業務の洗い出し
ステップ2:初期トレーニング業務の整理と初期トレーニングシートの作成
ステップ3:初期トレーニング活用ルールの策定と活用
ステップ4:トレーニングシステム全体図の策定と活用
ステップ5:賃金制度の設計
前回はステップ4のトレーニングシステム全体図の策定をみてきました。今回は同じくステップ4「トレーニングシステム全体図の活用」をみていきましょう!
トレーニングシステムは活用して初めて成果へつながります。また活用することでシステムをさらに良くしていくことです。どんなトレーニングシステムも活用することでいろいろと見えてきます。活用ステップは次の通りです。
1:在籍しているパート・アルバイトの仮評価
2:仮評価にもとづきトレーニングシステム全体図の見直し
3:トレーニングルールとトレーニングツールの決定
4:トレーニング開始
5:毎月の振返り実施
活用の第一歩は在籍しているパート・アルバイトの仮評価を行うことです。実際に初期トレーニングや全体図の策定のステップ4:能力基準を参考に洗い出した業務を振り分けたシート=評価シートを用います。(図2)
表に沿って在籍している一人ひとりの一度項目ごとに確認します。(図3)
それぞれの項目ごとにどの段階かをみていきます。段階を見る際には「能力の5ステップ」で確認します。(図4)
知っている段階ならば「1」をできる段階ならば「3」をというように記入していきます。「1知っている」⇒「2理解している」⇒「3できる」⇒「4継続してできる」⇒「5教えることができる」の順番でみていきます。もし「知っていて」「できた」としても「2理解している」がまだであればその項目の段階は「1知っている」です。必ず段階ごとに見ていきましょう。もしその項目を知らないならば段階の箇所は空白にします。これで一度全員つけてみてください。
実際に仮評価を行い在籍しているパート・アルバイトとトレーニングシステムの仮評価にもとづいた役職はイメージとして一致しているかどうかをみます。(図5)
イメージが一致しているならばこのまま進めていきます。一致していてないならば全体図にもどり改編してください。
イメージが一致したならばトレーニングを進める準備をします。そのためにはトレーニングルールと用いるトレーニングツールを決めることです。いつ誰がどのツールを用いてどのようにトレーニングし確認していくのかを決めます。
例えば、
①毎月25日にパート・アルバイト全員の翌月のトレーニング項目を店長がトレーナー以上と話し合い決定する。
②決定したトレーニング項目を全員にトレーナーが伝える。
③トレーニングをトレーナーが行う。
④翌月の25日に能力の5ステップのどの段階化をトレーニングシートで確認する。
⑤①に戻る。
と流れにすることで仕組みが動き始めます。ルールを決めることと用いるツールを決めることです。ツールは誰もがわかるように共通用語にしてください。同じツールを指しているのにトレーナーによってツール名がバラバラだと支障をきたします。また、ルールは現場にできるだけ負担がかからないようにすることが継続するポイントです。
上記3で決めたルールとツールでトレーニングを開始します。そして、毎月振返りを行い活用しているトレーニングシステムをもっとこうしたらよいということを集めておきます。毎月トレーニングシステムを変えていくと運用がままならないため、半年に一度か一年に一度見直すようにします。
<ポイント>トレーニングシステムを活用しながら磨き上げること。
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