2021.08.06
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Column
2021.09.22
部下の目標(出口)設定のやり方とは?
皆さまこんにちは。成長支援コンサルティング(株)の鈴木と申します。
3月から始めさせて頂きました管理者育成に必要な知識について、今回第4回目をご案内させて頂きます。
前回は部下を育てる上で「部下を知ること」が最初のステップとお伝えしましたが、今回は部下を知った上で部下の目標をどう設定するかをお伝えさせて頂きます。
部下のことを知ろうと思って面談等を実施しても、部下が心を開いてくれない、何も話してくれないというご相談が多くあります。
部下育成におけるテクニックも必要ですが、そのテクニックを支える土台があることをご理解ください。その土台とは、部下との信頼関係を築けているかどうかです。この信頼関係・人間関係が作れていない中で、テクニックに走っても意味がありません。
アメリカの心理学の話で、組織の成功循環という話があります。組織を進めていく中で、結果の質から求めていくと、上手くいきません。結果の質が上がらないときに、指示・命令が増えることで人間関係の質が低下します。また指示型で「良いからやれ」では思考の質が低下し、行動の質も低下していきます。最終的にさらに結果が出ず、さらなる人間関係の悪化に繋がります。
では、どこから始めれば良いのでしょうか。それは、人間関係の質から向上させることです。お互いに尊重し合い、結果を認め合い、一緒に考える組織を作っていくことからです。部下育成も同じで、部下との人間関係の質を整えることから始まります。
「仲良しチーム」を作るということではありません。言わなければいけないが部下の顔色を伺って言わないようにするということでもありません。目的はお客様により良いサービスを提供すること、仕事を通して部下を成長させることです。そのために正しいことをお互いに認め合えること、間違っていることを間違っていると指摘し合える関係を作ることです。
関係の質が向上すると一緒に考え合えるので思考の質・行動の質が向上していきます。最終的に結果の質の向上に繋がります。仮に結果に伴わなくても考え合える組織が出来ていれば改善策を一緒に考え、結果に繋げることが出来ます。
管理者は仕事が出来るためお客様と信頼関係を築くことが出来ますが、部下に対しては一方的な言い方になったり、上から目線の態度で信頼関係が築けていなかったりということが良くあります。
部下一人一人に対して信頼貯金の度合いが変わってきます。付き合いの長い人とは信頼関係を築けていても、他の人とは苦手で関係が築けていないこともあると思います。そういう人との関係の悪化が最初は小さな歪みでも、周囲が気を遣うことで組織全体の関係の悪化に繋がることは往々にしてあります。信頼貯金の貯め方も一人一人異なってきますので、一人一人と向き合いながら貯めていくことが必要です。
最近様々な本等で「怒ってはいけない」「褒めるべき」だとの話をよく聞きますが、怒るべき時は怒らなければいけません。会社のルールに反しているのであれば、なぜそれをするのかをしっかりと向き合い怒ることも必要だと考えます。ただその時にその部下と信頼貯金があるかどうかがカギになります。
部下に無関心で信頼貯金がない中で、いきなり怒っても部下には届きません。日々部下との信頼貯金を貯めているからこそ伝えたいときに相手に正しく伝えることが出来ます。
部下との信頼関係を貯めるために必要な当たり前のコミュニケーションを徹底することです。
あいさつ | 相手の目を見て、相手に向いて、仕事の手を一度止めて、一言添えましょう。 「おはようございます」「いってきます」「いってらっしゃい」 |
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感謝 | どんなに些細なことでも素直な気持ちで「ありがとう」を伝えましょう。 |
ねぎらい | 働く仲間(上司・先輩・同僚・後輩)の頑張りを認め、言葉をかけましょう。 「お疲れ様です」「助かります」「ご苦労様です」 |
返事 | 相手から話しかけられたら、相手に聞こえる声で返事をしましょう。 相手に話を聞いているサインを送りましょう。 |
笑顔 | 笑顔は周囲に好感を与え、人が集まってきます。 |
「小学校ではないんだから」と思われるかもしれませんが、自分がやっているつもりでも相手に届いていないことが多くあります。当たり前なことほど後回しにして、テクニックに走っています。ただ上記のような行動をしていない人の話を聴くかと言われると、誰も聴きません。
部下がしないから自分からもしないのではなく、まず上に立つ人が率先して歩み寄って伝えているかどうかです。その行動が部下との信頼貯金に繋がります。信頼貯金の金額は目に見えないものです。時として減っていることもあるかもしれません。日々部下との信頼貯金を貯めることを意識し、日々部下とのコミュニケーションを考えることが必要です。
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