2022.03.04
【Q&A】部下の考える力を強くするには
多くの方からいただいているご質問にお答えしていきます。 <今回のご質問> 部…
東京都千代田区有楽町、日比谷、銀座の税理士法人 G.S.ブレインズ税理士法人
会社が成長していけるノウハウをご提供するG.S.ブレインズコンサルティング株式会社
Column
2022.04.22
「人をどう育てるかの全体を捉えていないと部下育成に失敗する!?」でもお話しましたが、まずは人の成長の全体図をもって人を育てることです。
現場実務やマネジメントを教えていくことは非常に大切です。仕事を教えていかなければ会社は回りませんので、各社教えていることだと思います。
ただ、人を育てると考えたときに、実務だけではなくその土台となるものの見方・考え方、特に「目的思考」が強くないと仕事を積み上げていくことは出来ません。
目的思考とは、物事を「なぜ」「どうして」「具体的には」と深く考える力です。言葉にすると非常に当たり前なことです。ただ、この当たり前の考える力を意識的に出来ているかどうかが大切です。
人は「目的」がわかると継続出来ますし、どこまでやるべきかを考えます。ただ目的がないと形骸化してしまったり、求める結果とはかけ離れてしまったりします。
例えば、「あいさつをきちんとしよう」という取り組みをしたとします。ここにも目的は必ずあります。ただこの目的を伝えないままに取り組んでしまうと「あいさつをする」ということが目的になってしまいます。そうなると判断基準が「やった」か「やらないか」ということになります。それでは意味がありません。
上司に話を聴くときに、「なぜ」「どうして」と具体的に聴くこと、部下に何かを教えるときに「なぜ」「どうして」と具体的に伝えることが大切です。
考える力は分解すると3つに分けられます。「考える意欲」「考える体力」「考える技術」です。
考える意欲とは、目的思考を持って意識的に「なぜ」「どうして」「具体的に」と考えようとすることです。
考える意欲が強い人は物事の違いやお客様や働く仲間の変化に気付くことが出来ます。逆に考える意欲が弱い人は、考える意欲が強い人と同じ景色を見ていても何も感じることは出来ません。
考える意欲が強くなった次のステップは考える体力です。目的思考をもって何度も考え続けることです。文字通り考え続けることは体力がかかります。そのため面倒と思ってしまい浅く考えてしまう人は多いです。結果上手くいきません。
何度も何度も繰り返し考え続けることで行動に深みが増していきます。
考える意欲の次のステップとして考える技術です。この点は本屋などに様々な書籍があります。クリティカルシンキング、ロジカルシンキング等たくさんあります。
しかし、考える意欲と考える体力がない人に考える技術を教えても活かすことが出来ません。逆に考える意欲と考える体力が弱い人はここを求めがちになります。まずは考える意欲と考える体力を身に付けることが大切です。
考える力を強くするためには「振り返る」習慣を身に付けることです。良い結果が出た人が良い人で、失敗した人がダメな人かと言われるとそうではありません。
出来たことに対して「なぜ出来たのか」、出来なかったことに対して「なぜ出来なかったのか」を、目的思考を持って深く考え続けることが大切です。その原因を捉えて今後の行動の「学び」に変えられるかどうかが一番大切ではないでしょうか。
振り返らなければ同じことの繰り返しになり、現状維持のままです。ただ現状維持を繰り返していくとどうしても衰退の道に進んでしまいます。1日の最後に、業務が一区切りついたタイミングに、振り返る場を作り少しで良いので何か学びを得ることです。
成長とは「変化する」ことです。振り返りを通して得た学びから今後の行動をどう変化させていくかが成長しているかどうかです。振り返りを習慣化することで考える力が強くなり、結果的に成長に必ず繋がります。
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