2021.08.20
【Q&A】PDCAがうまく回りません。どうしたら回るようになるでしょうか?
多くの方からいただいているご質問にお答えしていきます。 <今回のご質問> 社…
東京都千代田区有楽町、日比谷、銀座の税理士法人 G.S.ブレインズ税理士法人
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Column
2021.07.26
経営理念の浸透に取り組むことで、一人ひとりの日々の言動が経営理念に沿ったものになっていきます。ですが、経営理念を暗唱できる、または説明できるだけでは、言動は変わりません。では、どうしたら経営理念に沿った言動に変わっていくのでしょうか?
経営理念というのは、役職関係なく意識することです。幹部、管理者、一般社員、パート・アルバイトの方すべて同じように意識することで、経営理念が共通の価値観となります。同じ会社で仕事をしていく上で価値観を合わせることは何よりも大切です。
例えば「お客様」「効率・生産性」「利益・売上」は、経営の上ですべて大切なものです。会社で働く一人ひとりがこの3つのうちどれを一番大切にしているかで、言葉・行動は変わってきます。仕事をするうえで一番大切にする考え方は経営理念に書かれていることです。
会社の経営理念に書かれているのは、「効率や生産性」「利益・売上」ではなく、「お客様」(またはそれに類する言葉、顧客等)ではないかと思います。そう考えると、「効率・生産性」や「利益・売上」はもちろん大切ではあるものの、働く人が一番大切にすべきは「お客様」であるということになります。
経営理念が浸透されていなければ、人によって、お客様よりも効率や生産性を重視したり、お客様より利益や売上を重視したりすることになります。なぜなら、人は、自分の価値観(何を一番大切に考えるか)をもとに行動するからです。
一人ひとりが経営理念に書かれていることが一番大切と感じ、それに沿った言動にするためには、経営理念の浸透がとても重要になってきます。
経営理念の浸透をとなったときに、このような順番で行うことがよくあります。
(1)知っているか(暗唱できる)
(2)わかっているか(自分の言葉で話せる、説明できる)
(3)意識しているか(1回でも行動した)
(4)意識し続けているか(常に行動している=振返りしている)
この順番で行くと、暗唱できて、説明できないうちは、意識しなくてもよいともとられかねません。
経営理念とは本来、社員であれ、契約社員であれ、準社員、パート・アルバイトの方であれ、入社した時点からすぐ意識することです。上のような順番でいくと暗唱し説明できるまでに2か月もかかってしまった場合、経営理念を意識し始めるのは入社2か月後ということになってしまいます。経営理念を入社後すぐに意識してもらい、浸透をスムーズに進めていくためには、浸透の順番を変える必要があります。
①意識し続けているか(常に行動している=振返りしている)
②知っているか(暗唱できる)
③わかっているか(自分の言葉で話せる、説明できる)
まず、入社したらすぐに経営理念を意識してもらいましょう。そして、意識し理念に沿った言動をしてもらいながら、暗唱できるようになり、説明できるようになるという順番で進めていくことが大切です。
「意識する」というのは抽象的な言葉です。その人が意識しているか、していないかを確認することはできません。ではどのように意識してもらえばいいのでしょうか?
意識し続けるためには、「振返り」をすることです。
経営理念を意識し続けてもらう振返りは、2つです。これを毎日1行ずつでもいいので始めてもらうことです。
振返りの一つは、仕事が終わった時に、今日、自分が、お客様や取引先に対してできたことは何か、書き出してみます。直接お客様や取引先にかかわらないお仕事の方であれば、他部署の人に対して、できたことは何かを考えてみましょう。
もう一つの振返りは、今日、自分が、自分と同じ部署、同じチーム、同じお店で働く人に対してできたことを書きだします。
この2つの振返りを続けることで、お客様、取引先様、他部署で働く人、同じ部署で働く仲間に対して、自ずと経営理念に沿った言動になってくるはずです。この振返りは、入社したばかりのパート・アルバイトの方でもすぐにできることです。
経営理念を覚えて説明できるとしても、仕事の現場では、その言動が経営理念に沿っていないということはよく起こることです。これは、経営理念と自分の仕事が結びついていないからです。
振返りをすることで、経営理念と自分の仕事を結び付けていきます。経営理念と自分の仕事が結びついていくと、経営理念に沿った仕事、言動になります。毎日振返りをすることで、お客様や取引先様の満足を考えた言動、働く仲間のことを考えた言動が自然と身につきます。
そして、経営理念と自分の仕事を結び付けられた人、つまり経営理念を意識し続けている人が、社内で周りの人に経営理念を伝えられる人になるのです。自分の体験や経験を、自分の言葉で経営理念の大切さを周りに語ってくれるように なるのです。その言葉は、単に理念の大切さを説明するよりも、何倍も深く相手には伝わります。そうすれば、経営理念の浸透はもっと社内で進んでいくのです。
経営理念を浸透させていくためには、まず意識し続けることから始めます。そのために、毎日の振返りをくせづけることです。振返りを通して、経営理念と自分の仕事を結びついていきます。少しずつ確実に一人ひとりの言動は経営理念に沿った言動に変化していくでしょう。そして、実践されている方が周りに伝えることでさらに浸透は進んでいくのです。
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