経営に役立つコラム

Column

2025.07.03

被害者意識の強い部下へのアプローチ方法

被害者意識の強い部下へのアプローチ方法
皆さま、こんにちは。
本日は、日々お客様ご支援をさせて頂く中で頂いたご質問内容についてお伝えさせて頂きます。

動画│被害者意識の強い部下へのアプローチ方法

ご相談内容

◇ご相談内容◇
当事者意識でアプローチする場合、被害者意識が強い相手にはどのようにアプローチした方が良いでしょうか。

当事者意識・被害者意識とは

物事の捉え方には、大きく分けて「当事者意識」と「被害者意識」があります。
同じ経験をしていても、その人の捉え方次第で、見える景色や行動は大きく変わってきます。

当事者意識

当事者意識:物事を自分ごととして捉える【=自分を変える
自分の言動や行動を見直し、「自分がどう関わるか」に意識を向ける考え方です。

(例)
○どうやったらうまくいくかな?

○伝え方を変えてみようかな。

○まず取り組んでみよう!

⇒自分自身の言動を変えようとすることで、状況の改善を図ろうとする姿勢

被害者意識

被害者意識:物事を他人ごととして捉える【=相手を変えようとする
原因を周囲に求め、自分ではなく「相手や環境が変わるべき」と考える傾向です。

(例)
○これはお客様が・・・

○なんでこんなこと私が・・・

○見なかったことにしよう・・・

⇒人や環境のせいにして、自ら行動を起こそうとしない姿勢

まずは相手の気持ちを受け止める

様々なお客様をご支援する中で、私たちが強く感じるのは、「相手を変えることは非常に難しい」ということです。大切なのは、相手に気づきを促し、自ら「行動しよう」と思ってもらえるようなアプローチをすることです。

ご質問の内容からは、「自分自身は当事者意識を持って前向きに取り組もうとしている一方で、部下は“なぜ私が…”と後ろ向きに考えている」という状況が推察されます。
ご自身が「どうしたらうまくいくだろう」と前向きに考える姿勢は、まさに当事者意識を持った素晴らしい考え方です。しかし、相手に対して「こうすればうまくいくから!」と一方的に行動を押し付けてしまうと、それは結果的に“相手を変えようとする”行動になってしまい、被害者意識的な関わりになってしまうことがあります。

そのような状況下では、
「なぜ相手はそのように考えるのか、話を聴いてみよう」
「まずは相手の考えを否定せずに、受け止めよう」
とする姿勢が大切です。

人は、自分が「納得したこと」しか行動に移しません。相手の考えを丁寧に受け止め、共感しながら寄り添うことが第一歩となります。
その上で、もし相手の行動にズレがあると感じた場合は、「このようなことも考えられますが、どう思いますか?」と質問を投げかけながら一緒に考える対話を通して、相手自身に気づきを与えることができます。

ご自身の熱意や想いだけで相手を変えようとしても、物事はなかなかうまく進みません。
大切なのは、相手とのコミュニケーションの中で「質問」を重ねながら、気づきを促し、行動につなげてもらうことです。
そのような丁寧な対話を積み重ねることで、少しずつ同じ方向を向いてもらうことができるようになります。焦らず、相手のペースに寄り添いながら、対話を重ねていくことが何よりも大切です。

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鈴木 優

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