2021.08.20
【Q&A】PDCAがうまく回りません。どうしたら回るようになるでしょうか?
多くの方からいただいているご質問にお答えしていきます。 <今回のご質問> 社…
東京都千代田区有楽町、日比谷、銀座の税理士法人 G.S.ブレインズ税理士法人
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Column
2021.06.15
PDCAを回しているのに成果につながらない原因は、PDCAが機能していない、PDCAが本来の役割を果たしていないということにあります。
PDCAが機能しているかどうかは、「数値」が変化しているかどうかを見て判断します。
計画を立て(P)、実行し(D)、それを評価し(C)、改善をする(A)、そしてまた計画を立てる(P)、という風に皆さんはPDCAを回しているかと思います。その結果、数値が良い方に変化していれば機能している、数値が変化していなければ機能していない、ということになります。
PDCAが機能していない、数値が変化していない時に起こっていることとして以下の3つが上げられます。
例えば売上前年比の120%とか、粗利益率〇%を目指す、などがこのケースです。これは計画ではなく目標です。計画というのは、その目標を達成するために具体的に何をするのか、を決めることなのです。
例えば他社がこんなことをしているからうちもやってみよう、本で読んだこの取り組みをさっそく試してみよう、などと言って取り組み始めるのがこのケースです。行動しようという気持ちは大切ですが、根拠がなく、どちらかというと思い付き・アイデアレベルなのでうまくいかないことが多いでしょう。
例えば、「商品レベルを上げていく」「サービスを向上させる」などがこのケースです。具体的に何をするのか、が示されていないので行動に移せません。
これらのような計画の場合、次の実行(D)が弱くなります。または実行へ移せないかもしれません。「経営理念を浸透させる」という計画を掲げたとしても、具体的に何をするかが示されていなければ行動には移せません。「気持ちはあります」で終わってしまいます。そうなれば、必然的に次の評価、確認、振り返り(C)はできません。つまり、PDCAは回りません。
ですが、毎月の会議の中で、先月の取り組み報告や今後の取り組み内容を報告していると、なんとなくPDCAを回しているような気になってしまいます。
今一度、皆様の計画(P)が上記3つのケースになっていないか、振り返ってみてほしいと思います。
PDCAは、Pからスタートしなければと思われている方が多いですが、実は、C=評価からスタートしていくのがポイントです。
まず、振り返りをして、現状をしっかりと把握してください。例えば自分の部署の良いところと改善点はどこなのか、自分の店舗の良いところと改善点はどこなのか、この振返りから入ることが大切です。
良いところ、課題に対してどういう手を打つか(打ち手)、というのがA=改善です。現状把握に基づく改善(打ち手)を考えます。
打ち手に基づく具体的な取り組み計画がP=計画です。
具体的な取り組み計画に対しての具体的なD=行動となります。確実に実践し、その後振返り(C)を行います。この繰り返しです。
本来会議ですべきなのは、振り返りをして、打ち手、具体的な取り組み計画を発表してもらって、そこにみんなの意見やみんなの知恵を集めるということです。打ち手(改善)の精度が高ければ高いほど、数字は良い方へ変化するでしょう。
もし数字が変わらない場合、打ち手がズレているとか、打ち手の内容が弱いということが考えられます。打ち手の精度を上げるには、しっかりとした振返り、具体的な取り組み計画、そしてそこにみんなの知恵を集めることが何よりも重要です。
PDCAを回して、数値を良い方へ変化させていくためには、PDCAの「C」から入りましょう。振返りをして、打ち手を決め、具体的な取り組みに落とし込み、行動へ移す、そしてそれをまた振り返る、この繰り返しで確実にPDCAは回ります。
PDCAを確実に回しながら、Aの打ち手の精度を上げて、数値の変化を実感してください。
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