経営に役立つコラム

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2025.06.05

スポットバイトの利用者急増の理由

スポットバイトの利用者急増の理由
履歴書も面接も不要で、アプリひとつで仕事ができる「スポットバイト」。その気軽さから、学生や会社員、パートのダブルワークなど、さまざまな立場の人が利用しています。
柔軟な働き方を求める時代のニーズに応えて急成長しているこの仕組みですが、すべてが便利で快適というわけではありません。雇う側・働く側の双方にとって、思わぬ課題も潜んでいるのが実情です。多くの方が使い始めている今だからこそ、少し深く考えてみる価値があるかもしれません。

スポットバイト利用者の広がり

スポットバイトの利用者は(株)タイミーによると女性は約55%、男性は約42%他となっています。また、学生や会社員が多いものの、パートやアルバイトをしている方のダブルワークも多い状況です。年代では20代~40代が多く、シニア層が増加中ということです。

利用者が急増している背景には時代の要請があるといえます。

①面接も履歴書も不要という便利さ。
今まで事前に直接会って人物を見定め採用を判断していましたが、求人側、求職側もアプリ内での評価で採用します。

②働き方改革による副業解禁の流れもあり、一つの会社に勤務するだけでなく他社での経験も積み、本業に生かせる。

③働き方改革で多くの企業が残業時間を削減し、自由な時間が増えた。隙間時間を有効に使る。

④人間関係のわずらわしさがなくその場限りの接触で面倒くささが少ない。

⑤希望すれば給与の即日払いもある。

雇う側も、
・業務の繁閑に対応できる
・社会保険加入や雇止めなどの問題がない
・天候で人員調整できる
など良い面もたくさんありますが、一方不利益となる場面もあります。

①労働者が複数の事業所で働いているときは労働時間通算などが煩雑

②面接がない分、人材との間でミスマッチもあり得る

③長期的には人手不足は解消できない

④仲介業者に支払いが発生する

⑤経験がないと教えるのに時間がかかる

⑥事業所からの評価が悪いときはBad評価を受ける

⑦無断欠勤は一定期間利用停止 etc.

労務管理上の問題点

労働時間に関していえば、1日8時間1週40時間の法定労働時間を超えれば割増賃金を支払うのですが、労働時間を通算するのは本人の申告がなければわかりません。1社あたりの賃金に限度額を設けてアラートやブロックが出て、社会保険加入や、地方税の給与支払報告書の提出などを避けるシステム設定のところもあるようです。

労災事故が起きても副業を認められていない場合は賃金通算もしにくいですし、これからの課題といえるでしょう。

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