経営に役立つコラム

Column

2025.12.19

省力化投資補助金採択結果を分析~採択の傾向と対策~

省力化投資補助金採択結果を分析~採択の傾向と対策~
中小企業省力化投資補助金の最新の採択結果からは、採択された企業像や申請内容の方向性が読み取れます。製造業を中心に、比較的大きな金額帯での申請が目立つ一方、小規模事業者の採択例も一定数存在しています。
ただし、業種や規模だけで結果が決まるわけではありません。設備導入によって業務がどう変わるのか、その実行性をどう示しているかが重要な判断材料となっています。
公表データを手がかりに、採択につながりやすい考え方を確認していきます。

製造・建設業が中心に採択拡大

中小企業省力化投資補助事業「一般型公募・第3回」の採択結果が2025年11月28日に公表されました。全体の採択件数は1,854件に達し、そのうち製造業が過半数の51.3%、次いで建設業が15.5%と大きな割合を占めています。本補助金が設備導入による業務プロセスの自動化・効率化を目的とする中で、機械投資との親和性が高い業種に好適であることを示しています。

補助額は1,500万~1,750万円帯が最多

申請額の分布をみると、「1,500万円以上~1,750万円未満」が最も多く20.7%、次いで「750万円~1,000万円未満」(14.3%)、「1,000万円~1,250万円未満」(11.3%)となっており、全体的に1,000万円超の申請が主流であることが分かります。

部分的な省力化よりも、複数工程にまたがる包括的な設備導入やシステム統合の提案が、審査において有利に働くと推察されます。実際に採択された事例では、AMR(自律搬送ロボット)や自動包装ラインなど、導入効果が定量的に示された提案が目立ちます。

従業員数や資本金にも傾向あり

従業員規模では「6~10人」が最も多く14.7%、次いで「5人以下」が14.1%と、小規模事業者の採択も一定数見られますが、一方で「31人以上」になると割合が減少していく傾向があります。

資本金別では「1,000万~2,000万円未満」が31.1%と最多であり、法人格を持ち一定の財務基盤を有する中堅規模の中小企業に分があります。個人事業主はわずか2.9%に留まっており、補助金申請の準備態勢や事業実行力が問われる内容であることを裏付けています。

実行性と定量効果の提示が鍵

本補助金の審査においては、単なる機器の導入ではなく「何が、どのように、どれだけ省力化されるか」を明確に数値で示すことが極めて重要です。例えば、ある製造業では出荷作業が80時間から20時間へ削減された事例や、小売業においては延べ70時間以上の削減が実現されたケースもあります。採択されるためには設備導入前後の工数や人員配置の比較、コスト削減額など、実行性の裏付けとなる資料作成が採択の明暗を分けるポイントとなるでしょう。今後の公募に向けて、これらの傾向と審査観点を十分に踏まえた計画策定が求められます。

経営のお役立ち情報を配信中!

G.S.ブレインズグループでは、皆様の経営に役立つ情報を定期的に配信しております。
最新情報は登録無料のメールマガジンでお知らせいたします。

免責事項について
当記事の掲載内容に関しては、細心の注意を払っておりますが、その情報の正確性・完全性・最新性を保証するものではございません。
また、ご覧いただいている方に対して法的アドバイスを提供するものではありません。
法改正等により記事投稿時点とは異なる法施行状況になっている場合がございます。法令または公的機関による情報等をご参照のうえ、ご自身の判断と責任のもとにご利用ください。
当社は予告なしに当社ウェブサイトに掲載されている情報を変更・削除等を行う場合があります。
掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
G.S.ブレインズ税理士法人

お役立ち情報を発信していきます

G.S.ブレインズ税理士法人

お気軽にお問い合わせ・
ご相談ください

無料相談 経営のお悩みなど、まずはお気軽にご相談ください。
弊社スタッフがお客様の状況に最適なサービスをご提供いたします。

03-6417-9627

営業時間 9:30〜17:30(土日祝を除く)

HPを見てお電話した旨をお伝えください

くろじになる