経営に役立つコラム

Column

2024.10.01

【強固な財務体質】を築くには?~「未来会計」・「未来会計思考」とは?~

【強固な財務体質】を築くには?~「未来会計」・「未来会計思考」とは?~
未来会計は、会社の未来像を数値化し、その実現に向けた行動計画を立てる「未来志向」の経営管理手法です。
これにより、日々の経営判断を「過去の実績」ではなく「未来のビジョン」に基づいて行うことができ、戦略的な意思決定が可能になります。
本記事では、未来会計の基礎と導入による具体的な効果について詳しく解説します。

「未来会計」とは?

実際に生じた取引や現預金の動きなど取引事実に基づき会計処理・決算申告を行うことを「過去会計」と呼ぶのに対し、これから生じる取引や損益・資金繰りを予測・創造して数値化することを「未来会計」と呼びます。
例えば年度開始時に計画する「予算」は「未来会計」のひとつです。

また3年先や5年先といった将来ビジョンを描くため、将来の「ありたい姿」に到達するためにどのようなステップを踏んでいくかを数値で明確にする「中期計画」も「未来会計」のひとつになります。

いずれも将来の「意思決定」に関わる事項を数値化し、企業を成長させていくために必須のものが「未来会計」と言え、「管理会計」のなかの仕組みのひとつです。

「未来会計」の導入で実現できること

「未来会計」導入による効果は大きく下記の4つとなります。

目標(ありたい姿)の数値化

1年後・5年後といった未来の「ありたい姿」を、数値をもって可視化することで「目標」が明確になります。

未来からの逆算

経営は未来からの逆算です。「ありたい姿」が明確になったなら、その実現に向けて経営資源をどのように配分していくことが効果的なのか、経営資源を自らの意思で環境に対して条件付けしていきます。

「ありたい姿」が「結果」だとしますと、経営資源の条件付けは「原因」です。
うちは資金が少ないから…あるいは人が採用できないから…などと「他責」にしていないでしょうか?

リスクの測定

「未来会計」は洞察・創造により未来を切り開いていくためものです。
昨年度の数値がこうであったから今年も同じで…というものではありません。
「行動」を変えれば「結果数値」はこうなるであろうというリスクの事前測定が大切です。
例えば設備投資をどの時期に実施するかにより、将来収益がどう変化するのかを事前に測定することは、「ありたい姿」に向けた「リスク測定」の方法のひとつです。

仮説思考の実践

「ありたい姿」と「リスク測定」が出来たならば、後は「PDCAサイクル」をより短期間で回すことが目標達成への近道です。
毎月の「予算実績管理」はその一つの方法です。
数値をただ実績・予算で対比するだけでなく、「目的思考」でなぜこの結果となったのか、どのように行動を変えれば数値も変わるのかを仮説・検証します。

これを継続的に繰り返すことで、「仮説思考」が「習慣化」され目標達成型の強い組織へと変わります。同時により強い「財務体質」へとも変わっていくのです。

「未来会計」サイクルの実践を通じて「成長企業」へ。

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