経営に役立つコラム

Column

2023.07.14

目標達成に向けての大切なこと

目標達成に向けての大切なこと
部下との面談の際に、目標に対して進捗確認や振り返りを行うものの、部下のネガティブな発言が多いことに頭を抱えている上司は少なくありません。
今回は、部下が出来ていることに気づき自信を持ち、目標達成に向けて意欲を高めるための振り返りのコツについてお伝えいたします。

ご質問│部下の振り返りがネガティブなのですが…

<今回のご質問>
一人ひとりに目標を持たせています。
毎月目標に対しての確認と振返りをしています。
その際にほとんどの人がネガティブな振返りになっています。

どうしたらよいでしょうか?

一人ひとりの成長を促すことが会社の成長(=増収増益の継続)につながります。会社は一人ひとりの集まりだからです。人の成長を促すことで大切なことの一つは「目標」を持ってもらうことです。そして、目標を達成していくことです。

目標を持たせて達成する過程で必要なことが「振返り」です。ところが、どのような「振返り」をしているかで成長を促すのと反対の結果になってしまうことも多いのです。どのようにしていけば良いのかをみていきましょう。

動画│部下がやる気を出す!目標に対する振り返り

目標を持つことの大切さ

人は目標を意識することで行動が変わる

一人ひとりに目標を持たせているでしょうか?目標を持っていれば、目標を意識して行動が変わっていきます。人によって違いはありますが、目標を意識していくのです。変化していくことが成長です。どんな変化でもよいのです。変化=成長することで自分が成長しているという実感を持つことができるのです。また、成長することで会社に貢献していると感じてもらえるのです。

ところが目標を持っていないと、今できることを淡々とやることになります。すると、マンネリ化していくのです。さらにそれが進むと「自分はがんばっているのに〇〇さんは・・・」とか「私はこんなに一生懸命やっているのに会社は・・・」と不平・不満・愚痴を言い始めるようになるのです。また、マンネリ化していくと、できるだけ早く仕事を終わらせようと、工夫ではなく手抜きをするようになるのです。どんな些細な目標でも構わないので、一人ひとりに持たせることが大切です。

ベテランスタッフにこそ目標を持たせる

新人スタッフは全員知らず知らずのうちに目標を持っています。新人スタッフは仕事に関する知識・経験が足りません。知らないやり方を知ろう、知ったらできるようになろう、身につけようとなり、これが目標になるのです。

ところがベテランスタッフになると、一通りのことができる=知識・経験があるのです。だから目標が無いとマンネリ化していくのです。ベテランスタッフこそ目標を持たせることです。そして、目標は達成が確認できるように具体的なところまで落とし込むことです。具体的でないと目標達成のために何をしたらよいのかわからないので結果、行動が変わらないのです。また、達成したかの確認もできません。目標の取組みを誰が見ても確認できるように具体的にしましょう。

目標達成に向けて

目標を持たせたから達成できるわけではありません。目標達成に向けての中間確認が必要です。それは上司の方が行います。上司のフォローが無いと、目標を設定しただけで終わってしまうことがでてくるのです。
中間の確認は、目標達成に向けて現在の状況やこれからどうしていくのかを見ていきます。長い時間は必要ありません。短い時間で頻度多くすることです。この中間確認があるかどうかで、目標達成するかしないかに大きく関わってきます。この中間確認で目標に向けて振返りをしてもらうことです。

振返りで陥りがちなこと

中間確認=振返りのやり方で大切なことがあります。
今回のご質問をいただいた内容にもありますように、ネガティブになってしまうことがあるのです。それは振返りをする際に、上司が「目標に向かってどう?」とか「今はどんな感じ」と聞いてしまうことです。
このような確認の質問に対して多く出てくるのは「全然進んでいません・・・」「普段の業務に追われて・・・」「意識はしているのですが・・・」のようなネガティブな言葉です。これでは振返りをすればするほどやる気をなくし、自信を無くし、自己否定が強くなっていきます。目標達成に対する意欲が無くなり達成しません。達成できなかったことで、さらに自信をなくしてしまうのです。

振返りで大切なこと

振返り=中間確認で大切なのは「できていること」に焦点を当てることです。
そのためにも上司の方は「目標達成に向けて、今の取組みは10点満点で何点かな?」と聞いてください。すると「5点」とか「2点」とか返ってくるでしょう。
点数が返ってきたらまずはできていることを聞いてください。例えば「2点です」と返ってきたならば「2点は何ができた?」と聞いてください。ここが大切です。するとできていることを本人が自分の言葉で言ってくるのです。本人にできていることを言ってもらうことです。「自分でも少なからずできていた」「目標達成に向けて進んでいる」と感じてもらえるのです。できている・進んでいると感じると、目標達成に向けての意欲が高まっていくのです。
上司の方は決して「8点何が足りなかった?」と聞かないことです。点数を言った時点で相手は不足やできていなことはよくわかっているのです。

もし「0点です」と返ってきたら、どうしたらよいでしょうか?それは「目標を意識したことは1回も無かった?」と聞いてみましょう。「意識はしました」と返ってくるでしょう。そうしたら「では0点ではないのでは?」と聞いてください。「1点」と答えてくるでしょう。
目標を設定した段階で目標を全く意識していない=1回も考えたことがないことは無いのです。0点から加点していくことで目標達成に向けてやる気を持続させていくことです。

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落合嘉寛

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G.S.ブレインズコンサルティング株式会社 マネージャー

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