2021.10.07
【Q&A】NO.2の育成方法~相手を認めてますか?~
多くの方からいただいているご質問にお答えしていきます。 <今回のご質問> …
東京都千代田区有楽町、日比谷、銀座の税理士法人 G.S.ブレインズ税理士法人
会社が成長していけるノウハウをご提供するG.S.ブレインズコンサルティング株式会社
Column
2021.11.05
取り組むべきことは、任せたい仕事に合ったアプローチをすることです。任せたい仕事に合ったアプローチとはどういうことか、一つひとつ考えていきましょう。
縦軸は、その人の能力です。ここでの能力はその人のもつ知識と経験と考えてください。その仕事(=任せたい仕事)の知識や経験があれば、縦軸の上部に位置しますし、知識や経験がなければ下部へ位置します。
横軸は、その人のやる気です。その仕事(=任せたい仕事)に対してやる気があれば、右寄りに、やる気がなければ左寄りに位置することになります。仕事を任せる時には、相手の知識・経験とやる気の両軸を捉えたうえで、適切なアプローチをすることが大切です。
本人がその仕事(=任せたい仕事)に対して知識・経験があり、やる気・意欲もある場合、つまり、マトリックスの①に位置する場合、それは「任せる型」の仕事です。相手に任せて適宜報告をもらいます。ただ、任せっぱなしでは丸投げになってしまうので、報告を受けて、フィードバックやアドバイスをしていきましょう。すべての仕事を「任せる型」にもっていくことが最終的な出口になります。
本人にその仕事(=任せたい仕事)に対してやる気はあるけれど、まだまだ知識・経験が足りない場合(②に位置する)、それは「質問型」の仕事です。意欲があるので、こちら側が一方的に教えるのではなく、質問をして本人に考えさせましょう。本人が一生懸命に考えながら行動して、経験を積んでいくようにします。
その仕事(=任せたい仕事)に対して知識・経験はあるけど、意欲がない場合(③に位置する)、それは「参加型」の仕事です。一緒に取り組むことで、その業務の楽しさややりがいを実感してもらうようにします。
その仕事(=任せたい仕事)に対して知識・経験もなく、やる気もない場合、それは具体的に指示をして確認をする「指示型」のアプローチをします。
以上のように、任せたい仕事はNO.2にとって①~④のどこに位置するかをまず考えてみましょう。位置がわかったらそこに該当するアプローチの仕方をしていくと効果的です。
最終的には、すべての仕事を「任せる型」にもっていくよう導きましょう。
Aさんは「任せる型」、Bさんは「質問型」といったように、人によってアプローチの仕方を変えるのではありません。Aさんにも、Bさんにも、仕事によって、任せる型のものもあれば、質問型のものもあれば、参加型のものもあれば、指示型のものある、ということです。人によって、また、任せる仕事によって、アプローチの仕方を変えていきます。
例えば、Aさんに対して、能力もありやる気もある「任せる型」の仕事を、一つひとつ細かく指示をして確認をする「指示型」のアプローチをしたらどうなるでしょうか?
「そんなに言うならそうしますけど…」「そんなに細かく言うなら自分でやればいいじゃないですか」など、きっとやる気をなくしてしまうでしょう。
または、能力はあるけれどやる気がない、本来「参加型」の仕事であるのにもかかわらず、Aさんは「任せる型」だと言って本人に任せてしまったらどうなるでしょうか?意欲が低いので、きっといつまでたってもやらないでしょう。
このようにアプローチがズレると結果につながりません。ですから、仕事を任せる前に、任せたい仕事は相手にとって、マトリックス図のどこに該当するかを確認したうえで、アプローチの仕方を考えることが大切です。
しかし私たちは、知らず知らずのうちに、誰に対しても、どんな仕事に対しても同じアプローチをしていることがあります。そうなると、なかなか思ったように成長してくれない、ということが起きてしまうのです。
以上のように、NO.2に仕事を任せる時には、その仕事に対する相手の能力とやる気を捉え、アプローチを考えていくことが大切です。時間はかかりますが、その分効果を実感できるでしょう。
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