経営に役立つコラム

Column

2020.01.08

M&Aマッチングにはどのような選択肢があるのか

新年おめでとうございます。本年も昨年と変わらず、どうぞよろしくお願い申し上げます。さて、前回のメルマガではM&Aが動き出す瞬間、誰に相談するのがよいのかというお話をさせていただき、やはり一番は顧問税理士であると申し上げました。

今回は、顧問税理士に相談し、お相手探しをする際にどういった選択肢があるのか、というところから、ご紹介してみたいと思います。まず初めにお相手探しをする際に、顧問税理士が考える方法は下記の3点になります。

M&Aお相手探し方法

①  自社が顧問をさせていただいているお客様の中やお付き合いのある先と引き合わせる(場合によっては、ご相談のあった会社から相手先の指定がある場合もあります。)

②  M&Aを仕事にしている他の税理士や会社に相手を探してほしいと依頼する。(WEBでの専門サイトを含みます)

③  仲介会社を紹介する

①自社が顧問をさせていただいているお客様の中やお付き合いのある先と引き合わせる場合

①の場合は、当社ではこれまでマッチングするケースはほとんどありません。これは業種の問題や規模の問題、資金の問題からマッチングしないという理由もありますが、M&Aという大事な場面でこそ、お相手をしっかり見極めてほしい、それを弊社がお手伝いしたいという理由からです。つまり、お客様からしますと、弊社のお客様であれば安心というお気持ちを持っていただけるかもしれませんが、より多くの候補から最良のお相手を見つけてほしいという理由です。

よって、弊社での実績では②③が多くなりますが、おおよそ同じくらいの実績です。
では、②と③はどう異なるのか、という話になりますが、その差は、弊社がM&A専門会社ではないということに起因する、仲介料とスピードの差になります。

②M&Aを仕事にしている他の税理士や会社に相手を探してほしいと依頼する場合

②のケースで最も多いものは、売り手の立場に弊社が入り、買い手探しを弊社の提携先に依頼するケースです。弊社の提携先はM&A専門会社、税理士事務所や司法書士事務所などでM&A部門のある士業となります。このうちM&A専門会社は上場している会社ではなく、本業は別にありながら、M&A部門があり相応に力をいれている会社となります。一般的に上記③の選択肢になる仲介会社は売り手と買い手の両方を担当しないと仲介をしないケースがほとんどです(規模により片方でも受けてくれる場合もあります)。しかし、会社の規模が大きくない場合には、これらの専門会社に依頼すると、仲介料が高いことにより、売却時の手取りが大きく減ってしまったり、ほとんど残らないという状況になるケースが多くあります。そのため仲介料を割安に抑えないといけないことが求められます。具体的に金額で比較しますと、弊社の仲介料はM&A専門の会社ではないことから、最低料金が上場仲介会社とは500~2,000万円も差があります。こういった場合、弊社がそのお手伝いをすることで、仲介料を割安にし、お客様の手取りを多くすることが可能になります。

しかしながら、弊社はM&A専門会社ではないゆえに、それに専任しているスタッフが常駐していません。よって、③の専門会社に比較すると、やはりスピードの差は大きくなってしまいます。また、規模の大きい会社ですとその情報の整理(次回以降にご説明します)や対応にも時間を要することとなってしまいます。M&Aの場合、機密を守ることの反面、スピードも必要なケースがあります。そのため、規模が大きい会社の場合には、時間に余裕をいただける場合で弊社での仲介でしか望まない場合を除き、③の選択肢を最優先しています。先の機密を守ることが重要である以上、M&Aにかかる時間も短くすることが、この機密を守ることにもつながるのです。

③仲介会社を紹介する場合

では③を選択した場合、弊社は右から左に紹介して終わりかというと、そういうことではなく、③の会社のうち、お客様のニーズに合う会社を紹介したり、複数お会いいただき一緒にお願いする先を検討したりするところからご一緒しています。先日もあるお客様がすでに銀行にM&Aの依頼をしていたため、仲介会社を増やしたいものの専任媒介契約となる仲介会社は紹介できませんでした。また、紹介間口を広めたいというご要望もありましたので、契約着手金のかからない紹介会社を紹介しました。現在、お相手候補を紹介会社が作成し、社長に持ち込んでよい先を複数選んでいただき、その相手先にこのお客様の紹介を行う段階まで進んでいます。すでに10社以上が興味を持っているそうです。最初に仲介会社を紹介してからわずか2週間でここまで進んでいますので、規模の大小で差はありますが、やはり専任会社はスピード、ネットワークはさすがと言えます。

次に③の会社について、その比較をしてみたいですが、今回は長くなってしまいますので、次回、当社が主に紹介している日本M&Aセンター、M&Aキャピタルパートナーズ、ストライクの3社について比較をしてみたいと思います。

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木村行宏

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木村行宏

G.S.ブレインズ税理士法人 代表社員税理士

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