経営に役立つコラム

Column

2026.02.16

【税金よもやま話】 「担税力」ってご存じですか?

【税金よもやま話】 「担税力」ってご存じですか?
「税金の額はどうやって決まるのか」——その鍵を握るのが「担税力」です。
単に所得の多寡だけでなく、生活や事業を壊さずに負担できる「経済的な余力」を見極める視点が、日本の税制には組み込まれています。所得税の累進課税や消費税など、普段何気なく支払っている税金の背景にあるこの考え方を知ることで、制度が目指す本来の「公平さ」が少しずつ見えてきます。
難しい理屈ではなく、社会を支えるための「筋道」として、税の仕組みを捉え直してみませんか。

どうやって税の大小を決めている?

税金には所得税や住民税といった様々な税目(税の名称)があり、その分類も多様ですが、税を課す主体に着目すると、国税と地方税に分けることができます。そして徴収された税金は国税であれば国の財源、地方税であれば地方団体の財源になります。

では、徴収される税金の大小はどうやって決めているのでしょうか。基本的に儲けや資産が多いと税金を取られるというイメージが強いですよね。この儲けや資産が多い少ないで税金の大小を決める際に「担税力」という言葉を用いることがあります。

担税力とは何か

担税力とは「どのくらい税金を負担しても生活や事業が破綻しないか」という、経済的な力や能力を指す概念です。税目ごとに「どこに担税力があるか」の見方が異なります。

所得課税:所得税・法人税・住民税・事業税。収入や所得に担税力があるとみなす

消費課税:消費税・酒税・たばこ税など。消費支出という行為に担税力があるとみなす

資産課税:相続税・贈与税・固定資産税など。相続財産や贈与財産という資産に担税力があるとみなす

特に所得税や相続税などで用いられる「ここからここまでの儲けならこの割合で税金を取る」という仕組みの超過累進課税制度は、この担税力という考え方が元になっています。担税力が高い人、つまり儲けが多い人ほど、税金の割合が高くなるわけです。

公平とはいえ、担税力の下での話

日本の税制は広く分かち合ってゆくために「公平・中立・簡素」を三原則としています。公平といっても「国民全員が公平に額を負担」というわけではなく、経済力が同等の人に等しい負担を求める「水平的公平」と経済力がある人により大きな負担を求める「垂直的公平」という考え方であり、また近年では「世代間の公平」も重要な位置づけとなっています。公平の意味一つ取っても「担税力」を知っていないと、意味を取り違えてしまう方もいるのではないでしょうか。

「担税力」という言葉は税を知る上で重要なのに、知名度がないものになっている気がします。もうちょっと折に触れ、光を当てても良いのではないでしょうか。

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