2025.10.22
直近決算が赤字、債務超過で資金調達が難しいときの対策 ~金融機関に融資を断られた場合の次の手~
赤字や債務超過が続くと、金融機関の融資審査は厳しくなります。とはいえ、審査では単に赤字の有無だけで判断されるわけではあり…
東京都千代田区有楽町、日比谷、銀座の税理士法人 G.S.ブレインズ税理士法人
会社が成長していけるノウハウをご提供するG.S.ブレインズコンサルティング株式会社
Column
2025.10.30

2025.10.22
赤字や債務超過が続くと、金融機関の融資審査は厳しくなります。とはいえ、審査では単に赤字の有無だけで判断されるわけではあり…
2025.07.22
「利益は出ているのに、なぜか口座残高が心もとない」。こうした不安を感じたことのある経営者は少なくないでしょう。現預金の流…
2025.09.29
借入を検討する際、金利によって利息がどれくらいかかるのか分かりにくいものです。 実際に借りる前にシミュレー…
財務内容や担保・保証では測れない企業の事業内容や将来性を評価する新しい融資の考え方です。
財務面だけでなく、企業の強みや成長性に基づいて資金調達の可能性を広げる仕組みです。
事業性評価は、財務データに加え、企業の戦略や競争力などを多角的に分析し、将来性を見極める方法です。
これにより、融資対象が広がり、金融機関との関係も強化されます。
従来の融資は財務重視で、創業期や投資負担の大きい企業は支援を受けにくい状況でした。
しかし、2026年から始まる「企業価値担保権付き融資」により、無形資産も評価対象となり、将来性を重視した融資が進みます。
2014年以前は、創業期や先行投資が多い企業にとって、将来性があっても融資を受けにくい状況でした。
そこで金融庁は、将来性を重視した「事業性評価」による融資を推進しています。
この仕組みでは、企業の数字だけでなく、人やアイデア、成長性を含めた「定量評価」と「定性評価」の両面から、数値と質を総合的に分析し、企業の可能性を見極めます。
【定量評価】
主な内容:売上高、利益率、キャッシュフローなどを分析します。
目的:財務基盤の安定性を把握します。
【定性評価】
主な内容:経営者の人物像や企業の強み、事業戦略などを評価します。
目的:成長性や将来性を見極めます。
金融機関は市場の成長性や競合状況、規制の変化を分析し、事業の将来性を判断します。
業界内での自社の立ち位置を明確にし、成長が見込める市場でどのように競争力を発揮できるかが評価のポイントになります。
自社の強み・弱み・機会・脅威を整理して、事業の可能性を多面的に判断します。
金融機関は、この分析をもとに課題の改善策や成長戦略の妥当性を確認し、長期的な事業継続力を見極めます。
仕入れから販売までの流れを可視化し、収益性や効率性を分析します。
サプライチェーン全体を最適化できているかを確認し、物流や製造プロセスの強みが競争力にどの程度寄与しているかを評価します。
経営者のビジョン、業界経験、リーダーシップ、リスク管理能力などを総合的に評価します。
経営者の判断力や成長意欲が高い場合、事業拡大の可能性が高いとみなされ、融資判断において有利になります。
技術力や独自性、成長性が評価対象となり、創業間もない企業や研究開発型、IT系スタートアップも融資を受けやすくなりました。
赤字でも将来性が認められれば資金調達ができる可能性があります。
中小企業が新規事業や設備投資に挑戦しやすくなり、産業の活性化が進みます。
新たな雇用が生まれ、下請け企業の受注増など地域経済への波及効果も期待できます。
事業性評価では、金融機関と定期的な対話を通じて事業理解を深めます。その結果、単なる融資関係ではなく、経営アドバイスや追加融資などの伴走型支援が受けられます。
事業性評価は将来性を重視した新しい融資制度ですが、結果だけで融資が決まるわけではありません。
財務状況や返済能力も重要です。また、評価基準は金融機関ごとに異なるため、事前確認が大切です。
融資後も定期的な情報共有で信頼関係を築き、支援や追加融資につなげましょう。
事業性評価では、将来性や独自性が評価されれば融資の可能性が高まります。
財務面も踏まえ、説得力ある事業計画を準備しましょう。
G.S.ブレインズグループでは、皆様の経営に役立つ情報を定期的に配信しております。
最新情報は登録無料のメールマガジンでお知らせいたします。
無料相談
経営のお悩みなど、まずはお気軽にご相談ください。
弊社スタッフがお客様の状況に最適なサービスをご提供いたします。
03-6417-9627
営業時間 9:30〜17:30(土日祝を除く)
HPを見てお電話した旨をお伝えください
くろじになる