お客様の声

虎コーポレーション株式会社

代表取締役社長 中村臣吾 様

グルメ回転すし「寿司虎」を九州で展開し、カナダや国内にも新しい業態を出店されている虎コーポレーショングループ。そのグループの成長の一部を支える生命保険の活用について、中村社長様にお話を伺いました。

グループのビジョンについて

数年前に会長が海外、国内は中村社長という体制になりました。国内展開について聞かせて頂けますか?
虎コーポレーションはグループとして国内の他にカナダの会社もありますし、平成28年東京にも別会社を設立しました。グループの目標として「世界ブランドを作る」、「外食産業のバリュー・イノベーション」という、二つの大きなビジョンがあります。

世界ブランドというのは事業の柱である寿司・和食を、例えばカナダのお店であれば、日本と同じような店舗スタイルではなく国や地域に根差した食文化を活かしたブランディングをしていくことです。カナダの会社は「Aburi」という社名ですが、今後はAburi JAPAN、カナダならAburi CANADA、アジアではAburi ASIAなどその国や地域をブランディングし「炙り」という新しい価値を広げていきたいと考えています。 炙り寿司は自社のブランド商品ですが、「炙り」の本質は「ひと手間加える」ということです。

世界ブランドを作っていくには、その地域の食文化を尊重しながら、良い素材にひと手間加えより美味しくさせる。例えば肉しか食べない地域に魚を持っていくというのではなく、その地域の肉を活かすのがAburiです。「こんな食べ方あるんだ」とか「日本の寿司はこうだと思っていたがAburiが来るとこういう寿司になるんだ」、そういう新しい価値を加えることでAburiという世界ブランドを進めて行こうと考えています。

外食産業は以前より労働環境など決して評価が高くないのが現状です。しかしこの業界は若い人たちが働きたくなるような魅力をもった職業でなければならないですし、労働環境をはじめとしてこれまで以上に企業価値を高めていくことが必要だと考えています。外食産業のバリュー・イノベーションとは「外食で働く価値を変える」「お客様にとって外で食事をする価値を変える」ことをこれからも追求していくことなのです。

私たちの会社は宮崎からスタートし、これまでは「宮崎でおいしい回転寿司なら寿司虎」というブランディングをしてきました。これから10年かけて「九州でおいしい回転寿司と言えば寿司虎」というブランディングをしていこうと考えています。「九州ブランド」になるということですね。

スタッフへブランディングを浸透させるためにどんな取組みをされていますか?
ストア・マネジメントとして考えますと店長=社長ということです。店長・幹部に対して、会社としてベクトルを合わせ共通認識を持って経営することが組織づくりをしていくうえで重要と考えています。もちろんマニュアルで業務をシステム化していくことは大切だと思いますけども、一番大切なのはお店という現場で経営者感覚の判断や意思決定をしていくことです。ここを育てていかないとブランディング展開も難しいと考えています。

すでに店長に対しては考えさせ、意思決定をさせ、行動計画を立てて取り組んでもらっています。そして私と幹部で担当エリアを決めて現場へのフィードバックに取組んでいるところです。店長の権限の中でやっていることを放任せずにSVがしっかりフォローしながらコミュニケーション・情報交換をスムーズに行い、店長が失敗したことについては責めるよりなぜ失敗したのか?を店長自身に考えさせ、答えを出させることに取り組んでいます。

生命保険に加入された目的について

10年以上前から弊社で生命保険にご加入頂き、解約返戻金を事業資金として活用されてきました
これまで経営の踊り場を何度か経験しています。1つ目はそのような時に解約返戻金を運転資金として活用させて頂くため。2つ目は新規出店の準備資金として銀行の融資が厳しい時、特に海外出店の時ですね、そうした出店準備資金として活用するためです。過去10年を振返ってみると解約返戻金で利益(資金)の平準化を図り、更に事業資金にも活用してきましたので、もし保険に入っていなかったら事業をここまで展開できたかどうか?と思います。

会長ともよく話している「自分たちの価値はイノベーション」という理念のもとに、今後は新しい価値を生み出すビジネスモデルを創るため会社全体の事業ポートフォリオを考えた戦略を構築して行こうと考えています。

2016年4月の熊本地震で熊本店も約1週間休業しました。このような災害が宮崎で起こり宮崎の全ての店舗が営業できなくなってしまったら、これまでとは違う経営リスクに備えるためにも、危機感をもって経営基盤を強化していかなければと強く思っています。

最近はメインバンクさんとの関係も意識的に強化しています。信頼関係を築くために良い情報も悪い情報もしっかりお伝えしながら長期的な事業プランについても話すことで、銀行との信頼関係作りに手ごたえを感じています。例えば熊本の出店は5年ぶりの国内出店でしたが、信頼関係が太くなっていたので事業資金を支援頂いたことも経営基盤強化の一つになったと思います。

弊社から生命保険にご加入頂き、満足頂いている点について

長年にわたりG.S.ブレインズ税理士法人さんとは、税務・会計のお付き合いを通じた私たちの経営状況についての理解というベースがあるのが大きいですね。そのベースの上で生命保険の提案も頂いています。コンサルティングも含めて、長年のお付き合いの中で私たちにとってのメリットを理解している提案を頂きますので、そのあたりが一番ありがたいと思っています。

銀行さんや取引先などからもご提案を頂きますが、成長支援グループからのご提案は多岐にわたり総合的に満足の行く提案ですのでこれからも積極的に活用していきたいですね。

本日は、貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。